2月23日に伊集院総合運動公園野球場で行われた薩摩おいどんカップ、鹿児島ドリームウェーブ×福岡大の観戦記です。
2年連続でこの時期鹿児島に出向き、薩摩おいどんカップを観戦することに。開幕日のこの日、球場巡り未訪問の伊集院球場で行われる九州勢同士の対戦を観戦することにしました。
地元鹿児島のクラブチームである鹿児島ドリームウェーブ、関東に住んでる限りこういう機会ではないとなかなか観戦機会のないチームです。実力はいかほどか?
対するは九州勢にしては観戦縁のある福岡大。これまで4試合観戦していますがすべて負け試合…。筆者と相性が悪いチームはたまにありますが、筆者観戦で初勝利なるか?それともやはり筆者が疫病神なのか?
<スタメン>
【先攻:福岡大】
①ショート 古賀
②セカンド 一山
③レフト 内山
④DH 松本(壮)
⑤ファースト 小金丸
⑥ライト 藤川
⑦サード 松本(凌)
⑧キャッチャー 成清
⑨センター 桑田
先発ピッチャー 久野
【後攻:鹿児島ドリームウェーブ】
①セカンド 秦
②サード 鍛治
③センター 上村
④ファースト 榎並
⑤ショート 馬庭
⑥DH 下池
⑦ライト 吉田
⑧キャッチャー 山下(大)
⑨レフト 高尾
先発ピッチャー 村上
<試合概況>
天候が悪い中試合開始が1時間遅れでスタート、これが影響したか両先発投手が制球に苦しみます。
初回福岡大は2死3塁から連続四球で満塁としますが、後続が続かず無得点。
その裏DWは連続四球で無死1・2塁とし、3番上村の送りバントが悪送球を誘い1点を先制します。
その後4番榎並も四球を選び無死満塁と攻め立てますが、5番馬庭の打球がセカンドライナー併殺、さらに牽制死でチャンスを潰します。
福岡大は3回、2つの四球でチャンスを作ると6番藤川がライト線へ適時二塁打を放ち、同点に追いつきます。
続く4回にも2つの四球でチャンスを作ると、3番内山の適時打と押し出しで2点を加え勝ち越しに成功します。
福岡大は先発の久野が2回以降立ち直り、走者は背負いながらも4投手の継投でDW打線を初回の1点のみに抑え試合は最終回へ。
9回のマウンドには昨秋リーグ戦で2勝をマークしている新2年生の朝吹を送り、逃げ切りを図ります。
しかしDW打線が食い下がります。1死後途中出場の濵島がヒットを放つと、同じく途中出場の松尾が値千金の2ラン本塁打を放ち土壇場で同点に追いつきます。
さらに2本のヒットと死球で1死満塁のチャンスを作り、打順は3番4番というサヨナラへのおぜん立てをします。
ところが福岡大朝吹が踏ん張り、3番上村を三振、4番榎並をセカンドフライに討ち取り得点を許さず、試合は3-3の引き分けに終わりました。
<注目選手など雑感>
鹿児島DWが土壇場に追いついて引き分けに持ち込みましたが、初回の無死満塁、最終回の1死満塁を逃すなど勝てる試合だったなと惜しまれる内容でした。
それでも引き分けに持ち込んだ殊勲者は同点本塁打の松尾。
6回からマスクをかぶると、3投手を巧みにリードし被安打1の無失点に抑え自らの同点弾に結びつけました。
またセカンドの秦は小柄ながら安定した守備を見せ、トップバッターとしても1安打2四球の3出塁の活躍で斬り込み隊長の役目を果たしました。
DWの選手たちはプレー中も野球を楽しんでいることが伝わってくる、見ていて気持ちのいいチームでした。都市対抗予選、クラブ選手権予選と強豪がひしめく中での戦いになりますが、全国の舞台を目指してもらいたいです。
福岡大は筆者が「疫病神」なのか土壇場で勝ち星が逃げていってしまいました。
しかし昨年の秋の九州六大学連盟の覇者らしく、打線はしぶとい選手が多く手堅く得点に結びつけていく野球に感じました。
同点打を放った6番の藤川などシュアな打撃を見せる選手も目立ちました。
先発の4年生久野は初回に大量失点のピンチを切り抜けると4回1失点と苦しみながらも試合を作りました。
大学ラストイヤーに結果を残し、次のステージを目指してほしいです。
福岡大 001200000=3
鹿児島DW100000002=3
<引き分け>
(福)久野、靏田、若槻、江藤、朝吹―成清、伊藤
(鹿)村上、有薗、肝付、小久保、右田―山下(大)、松尾
【本塁打】
(鹿)松尾
【二塁打】
(福)藤川