11月4日に明治神宮球場で行われた高校野球秋季東京大会準決勝、創価高×日大二高の観戦記です。

準々決勝で優勝候補の二松学舎大附高を降した日大二高。春夏合わせて6回の甲子園出場経験もある学校ですが、夏は1982年が最後、センバツに至っては1961年が最後となっており、都大会を制して63年ぶりのセンバツ出場を勝ち取れるでしょうか?

対する創価ですがこちらも2007年夏の甲子園が最後の出場で甲子園から遠ざかっています。今大会の3回戦では強豪校同士の対戦となった国士舘戦を22-11という激しい打ち合いを制しての進出。強力打線が売りのようですね。

 

<スタメン>

【先攻:日大二高】

①センター 樋口

②セカンド 村岡

③ライト 鈴木(悠)

④レフト 小林

⑤サード 田中

⑥ファースト 細野

⑦ショート 毛塚

⑧キャッチャー 瀧澤

⑨ピッチャー 宮村

【後攻:創価高】

①ショート 嶋﨑

②サード 中川

③セカンド 田村

④ファースト 高橋

⑤ピッチャー 森山

⑥レフト 小宮

⑦キャッチャー 井路端

⑧ライト 藤岡

⑨センター 小牧

 

<試合概況>

両先発投手が落ち着いた立ち上がりを見せる中、創価が先取点を奪います。

3回裏先頭打者が四球を選ぶと、犠打で得点圏に進め9番の小牧がセンター前にはじき返し、1点を先制します。

創価は続く4回には6番小宮がレフトスタンドに運ぶソロ本塁打を放ち、リードを広げます。

攻撃の手をゆるめない創価は5回にビッグイニングを作ります。

下位打線の連打でチャンスを作ると、2番中川の適時打で追加点。

その後日大二高のバッテリーエラー2つで加点すると、4番高橋にも犠飛が出て、この回4点を奪い試合を決定づけます。

7回裏創価はヒットと四球、犠打で1死2・3塁とすると、3番田村がレフトへ犠飛を打ち上げ7点目を奪いコールド成立。

創価が7-0のコールドで快勝し、決勝進出を決めました。

 

<注目選手など雑感>

創価が強力打線の評判通り、日大二高を圧倒しました。

本塁打を放った小宮はこの大会2本目の本塁打。

思い切りのいいスイングが印象的で一発長打が期待できるバッターですね。

9番の小牧も適時打を含む2安打でチャンスメイク。下位打線からチャンスを作って上位打線につなげられるのは得点パターンとして大きいですね。

投手陣では先発の森山が6回無失点、5つの三振を奪う好投で先発の役割を果たしました。

背番号は18ですが、決勝でも先発のマウンドに立っており、エース格的存在であることは間違いなさそうですね。

創価は決勝戦で関東一高に逆転負けで準優勝に終わりました。センバツ出場は関東8強のチームとの比較と明治神宮大会枠によりますが強力打線が関東一高の前に1点に抑えられたことがマイナス要素となってしまいそうですね。

敗れた日大二高は完全に力負けでした。

5回の4失点はバッテリーエラーが絡み一気に崩れてしまった印象です。

先発の宮村も5回途中までよく投げましたが、1年生バッテリーの経験の浅さが出てしまいましたね。

創価の6番の小宮の打席では外野陣の守備をシャッフル(ライトがセンター、センターがレフト、レフトがライト)することを毎打席行うなどスコアラー泣かせの「奇策」を出すなど目立った選手はいませんが、面白いチームだと思います。東京都の21世紀枠推薦校に選ばれましたが、正直東京の私学が選考される可能性は低いでしょう。冬場に鍛錬して、夏に久々の甲子園を掴むことに期待したいですね。

 

日大二高0000000=0

創価高 0011401X=7

(日)宮村、岩本、鈴木(勝)-瀧澤

(創)森山、土居ー井路端

【勝利投手】森山

【敗戦投手】宮村

【本塁打】

(創)小宮