8月19日に東京経済大学野球場で行われた首都大学野球連盟新人戦、東京経済大×東海大の観戦記です。

春のリーグ戦ではまさかの最下位争いで、あわや入替戦に回るところの5位に終わった盟主・東海大。秋のリーグ戦での、巻き返しに向けて活きのいい下級生が出てくるでしょうか?対戦相手は二部の東京経済大。春のリーグ戦は二部3位という結果でしたが、久しぶりの一部昇格を果たすべく勢いをつけたいところです。

 

<スタメン>

【先攻:東海大】

①ショート 内藤(大)

②センター 榮

③サード 田中

④ライト 求

⑤キャッチャー 笹田

⑥レフト 関

⑦DH 廣瀬

⑧セカンド 市橋

⑨ファースト 蟹谷

先発ピッチャー 山口

【後攻:東京経済大】

①ショート 増山

②サード 杉本

③DH 宮城

④ライト 松本(颯)

⑤レフト 西岡

⑥ファースト 山下

⑦セカンド 久島

⑧キャッチャー 清水(翔)

⑨センター 岡田

先発ピッチャー 的野

<試合概況>

先制したのは東海。2回表、6番関がライトスタンドへ叩き込むソロ本塁打を放ち、リードを奪います。

東海は5回にも5番笹田の二塁打を足掛かりに、7番廣瀬の犠飛で追加点を奪い、7回には6番関に適時打でリードを奪います。

6回に敵失で1点を返していた東経大は7回裏、この回も敵失を足掛かりに、バッテリーエラーで1点を返すと、3番宮城、4番松本(颯)の連続適時打で逆転に成功します。

このまま東経大が金星ゲットかと思われましたが、8回表東海は東経大2番手髙橋(琉)から2番榮がライトスタンドへ本塁打を叩き込み同点に追いつきます。

試合はこのままタイ・ブレークの延長戦に入ります。

10回表東海大は無死1・2塁からの犠打がエラーを誘い勝ち越し。さらに9番蟹谷の適時打で2点のリードを奪います。

その裏東経大の反撃を1点に抑え、何とか逃げ切り2回戦にコマを進めました。

 

<注目選手など雑感>

東海大が苦しんで何とか接戦をものにした形になりましたが、失点にエラーやバッテリーエラーが絡むなど盟主らしくない試合運びで、春5位のダメージが残っているような印象を受けました。次戦の日体大戦は1安打完封負けと秋以降のリーグ戦に不安が残るものとなりました。

そのような中で、新戦力として期待したいのが本塁打を放った2年生の外野手コンビの関と榮。

似たようなタイプの2人ですが、レギュラー争いをすることでチームを活性化させてほしいところです。

投手陣では4番手の1年生、森木(千)が3回2/3で3つの三振を奪う好投を見せました。

投手らしい体型から、投げっぷりの良さを見せリリーフで出番がありそうな感じがします。秋のリーグ戦の巻き返しには新戦力の台頭は不可欠だと思いますので、開幕までにアピールを続けていってほしいですね。

惜しくも敗れた東経大でしたが野手陣は中軸を中心に東海大投手陣に負けない思い切りのいい打撃を見せました。

3番宮城、4番松本(颯)はそれぞれマルチヒットに打点をマーク。

2人とも2年生でリーグ戦での活躍も期待できそうです。

結局この新人戦は決勝で日体大を破った明治学院大が優勝。二部から昇格して春は2位に躍進した勢いを見せた形になりました。首都大学リーグも近年一部二部の入替戦が激化しており、東経大もチャンスは十分にあると思います。秋の躍進に期待したいです。

 

東海大0100101102=6

東経大0000013001=5

<延長10回からタイ・ブレーク>

(東海)山口、井上、櫻井、森木(千)ー笹田、布目、上田

(東経)的野、髙橋(琉)、大土井-清水(翔)

【勝利投手】森木(千)

【敗戦投手】大土井

【本塁打】

(東海)関、榮

【三塁打】

(東経)宮城

【二塁打】

(東海)笹田