5月21日にZOZOマリンスタジアムで行われた千葉県大学野球連盟春季リーグ戦、城西国際大×千葉経済大の観戦記です。

2019年には春秋連覇を果たし、このまま千葉大学リーグの盟主まで上り詰めるかと思われた城西国際大ですが、ここ数年はBクラスに落ちるシーズンも多く苦戦が続いています。

対するは昨春に初優勝を果たし大学野球選手権に出場しましたが、秋は最下位で入替戦に回るという浮き沈みの激しいシーズンを送った千葉経済大。今季は勝ち点1を挙げていて入替戦は回避できましたが、ここまで3勝8敗と苦しいシーズンになっています。

 

<スタメン>

【先攻:千葉経済大】

①DH 渡井

②センター 辻

③キャッチャー 鈴木(春)

④レフト 榊原

⑤ファースト 植木

⑥ショート 田邉

⑦ライト 杉山

⑧サード 山田

⑨セカンド 岩舘

先発ピッチャー 宮下

【後攻:城西国際大】

①サード 岡林

②センター 菱田

③ファースト 岩井

④レフト 北川

⑤ショート 磯

⑥DH 渡壁

⑦ライト 松本

⑧キャッチャー 吉田(裕)

⑨セカンド 神野

先発ピッチャー 中村

<試合概況>

2回裏城西国際は渡壁、松本の連打でチャンスを作ると、バッテリーエラーでまず先制。

さらに2番菱田の適時打などでこの回3点を奪います。

城西国際は3回にも8番吉田(裕)の適時打で追加点を奪い、千葉経済を突き放します。

3回まで城西国際先発中村の前にノーヒットに抑えられていた千葉経済は、4回表2番の辻がチーム初安打となる本塁打をレフトスタンドに運び1点を返します。

しかし城西国際は5回裏、6番渡壁の適時二塁打で追加点を奪い、ふたたび4点にリードを広げます。

ところが千葉経済も粘りを見せ、城西国際のミスにもつけ込み6回、7回に1点づつ返し追い上げます。

追い上げられた城西国際は8回裏、敵失で1点を加えると途中出場の山本、3番岩井の適時打が出てこの回3点を追加し試合を決定づけます。

最終回千葉経済は7番杉山の適時三塁打などで2点を返しますが、反撃もそこまで。

城西国際が8-5で逃げ切り、4位を確定させました。

 

<注目選手など雑感>

両チームで点を奪い合う展開となりました。

城西国際は15安打と打線が活発。2番の菱田、6番の渡壁がマルチヒットと打点をマークし、試合を優位に進めることに貢献しました。

投げては先発の中村が8回途中3失点と先発の役割を果たしました。

5四球と制球はややアバウトながら、140キロ台前半のストレートが右打者に食い込むように投げ込まれるボールの威力は十分。10個の三振を奪ったのは評価できますね。

敗れた千葉経済は守備のミスなどが重なり試合の主導権を握れませんでした。1年生の起用も多くまだまだ経験を積む段階なのかもしれませんが、その中で本塁打を放った主将の辻は2つの四球に加え、犠打もきっちりと決めつなぎ役の役割も果たしました。

最終回の2点は2年生の田邉、1年生の杉山の長打で奪っており、経験を積んだ下級生たちが本領を発揮すれば昨春のような優勝争いも夢ではないと思います。

 

千葉経済大000101102=5

城西国際大03101003X=8

(千)宮下、高橋、殿井、古澤、白根ー鈴木(春)

(城)中村、領家-吉田(裕)

【勝利投手】中村

【敗戦投手】宮下

【本塁打】

(千)辻

【三塁打】

(千)杉山

(城)岩井

【二塁打】

(千)田邉

(城)渡壁