政府が新型コロナウイルスの感染症法上の分類を5月8日に現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げることを決定しました。これに合わせ大規模イベントの収容人数制限も撤廃され、マスク着用の上での「声出し」も認められる方向に向かいそうです。

これを受けてNPBの井原事務局長は政府の指針に沿って検討するとしながらも、声出し応援や鳴り物応援を復活させていきたい意向を示しました。

 


コロナ禍となって3シーズン過ぎ、ようやくコロナ禍前の野球場の雰囲気が戻ってくるかもしれませんね。規制緩和に合わせて無観客開催とされているアマチュア野球のオープン戦も徐々に解放される方向になるとファンとしても喜ばしい限りです。

 

しかし、復活を検討する応援スタイルの中で「ジェット風船」についてはいかがなものかと思ってしまいます。

コロナ禍になる前は当たり前の応援風景であり、ラッキー7の応援歌が流れた後や、ホームチームの勝利時に一斉に打ちあがるジェット風船の光景は壮観でもあり、筆者も当たり前のものとして見ていたものですが(もちろん打ち上げもしてました)、コロナ禍の3年間の中で「飛沫防止」という意識が高まった中では、よくよく考えるととても恐ろしいことをしてたんだなぁとコロナ禍以前のようにジェット風船を受け入れられなくなっていることに気づきました。

twitterのトレンドにも「ジェット風船」があがるなど世間の反応も否定的な流れ。コロナ禍以前でもジェット風船に対してネガティブな意見を持っていた人も多々いたんだなとあらためて実感させられました。

大規模イベントの規制緩和をする一方で、マスクの着用は求めるという方針の中では、口で膨らませるジェット風船の打ち上げは相容れないものですよね。

ジェット風船用のポンプも販売されていますが、観客全員が徹底できるのか?膨らませた状態で販売する?どちらもあまり現実味がないような気がします。

 


思えば、ラッキー7の応援歌に入る前の守備の2アウト目くらいからジェット風船を膨らませ準備するはずが、空気を入れすぎて破裂させる音が球場に響いたり、フライングで打ち上げてしまう人がいたり、何よりも打ち上げ後の風船の回収に時間がかかるうえに、ごみの削減を求められる「SDGs」の時代にはそぐわないものになってきているのではないかと思います。

球場に声出し応援、鳴り物応援が戻ってくるのは大歓迎ですが、「ジェット風船」は過去のものとして封印してもいいのではないでしょうか?