兵庫県尼崎市の小田南公園内にある野球場です。

神戸と梅田をつなぐ阪神本線と、難波方面へ分岐し、近鉄へ乗り入れて奈良までつながる阪神なんば線の分岐点となる大物駅からほど近いロケーションで、公園自体が阪神本線と阪神なんば線の線路の間に位置しています。

球場設備は両翼90m、中堅110mという必要最小限の広さのフィールドで、バックスクリーンは簡易的な幕状のもの。

スコアボードもダッグアウト横に黒板式のものがあるだけの簡易的な野球場となっていて、軟式専用のスペックになっています。(小学生は硬式球が使用できるようです)

球場の外観もなく、バックネット裏にベンチが少々あるのみで有料観客試合には向かない構造です。

さて、この球場がこの姿を見せるのはあとわずかとなっています。現在、鳴尾浜にファームの球場と合宿所を構えているタイガースがこの地に新たなファームの球場、合宿所を2025年2月に移転させることを発表しています。収容人員4,000人のメイン球場をはじめ、サブ球場、合宿所、室内練習場を建設するとのことで、二酸化炭素の排出を実質0とする「ゼロカーボンベースボールパーク」とすると先日発表されました。

 


何よりも先述の通り大阪中心部、奈良からもアクセスが良く最寄駅の大物駅から徒歩5分という駅前立地は、収容能力が少なく鉄道駅からも遠い鳴尾浜に比べてもファンが足を運びやすい球場になりそうですね。

この地にどのような「虎の穴」が誕生するのか今から楽しみです。開場した暁にはぜひ訪問したいですね。

 

【所在地】兵庫県尼崎市杭瀬南新町3-3

【球場データ】両翼:90m 中堅:110m 内野:土 外野:天然芝 スコアボード:黒板式 照明:あり 収容人員:ベンチ少々

【アクセス】阪神電車大物駅から徒歩約5分