ファイターズからFAとなっていた近藤健介のホークスへの移籍が決定しました。7年総額50億円という大型契約では獲得に動いた他球団は手足も出せないですね。完全にマネーゲームの勝利としか言いようがないです。

 


今季はライオンズからFAとなった森友哉もバファローズへ移籍とAランクの選手の移籍もあり、総勢4人がFA移籍をすることとなりました。

それにしても今まではFA戦線の主役だったジャイアンツが相手にされず、マネーゲームでも敗れるようになるとはFA制度導入時には思いもしませんでしたね。

そしてBランク以上の選手のFA選手を失った球団に与えられる人的補償(今回は近藤と森が対象。嶺井、伏見はCランクの為補償なし)がつきものですが、選手会からこんな要望が出ています。

 


今の制度では選手がFAを行使しづらい、年俸が高騰化する前にFA権を取得できるよう期間短縮と人的補償の廃止を求めていくとのことですが、全く補償が発生しない状況を作るのは金満球団のみ得をすることにつながるのではないでしょうか?

当ブログではことあることに人的補償の廃止は述べてきましたが、いよいよ人的補償の代替案としてのドラフト指名権の譲渡などを考えてもいいのではないでしょうか?

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FA制度も導入から約30年。人的補償のプロテクト逃れのためと思われる育成契約への移行や金満球団ばかりが利を得たりするのはファン不在のしらけムードにつながりかねないと危惧しています。とはいえ、FA移籍した選手を誹謗中傷したりするのはお門違いだと思いますが…。

 

選手も球団もファンも納得できるようなFA制度への改善、目指す必要があるんじゃないかなと思います。

 

さて、FAがらみで残念な話を最後に。

日曜日、久しぶりにフジテレビの「プロ野球珍プレー好プレー」を見たのですが、今回40周年ということで過去の懐かしい珍プレーも放送され、「やっぱりみのもんたのナレーションは面白いなぁ」と思っていたのですが、スタジオトークで事件が発生。

来年にもFA権を取得するゲストのライオンズ山川穂高に対して、ザキヤマさんが「ホークスの山川さん」と呼びかける「イジリ」をし、山川が「まだ早い」と返したのですが、場を盛り上げるためのイジリとしても多くの野球ファン(特にライオンズファン)が見る番組でのイジリとしてはいかがなものだったかと思います。そして、それをそのまま放送したフジテレビもいかがなものかと。こういったことをやっていると上述のような誹謗中傷も起こるし、選手会が望むFA制度には程遠いものになってしまうのではないかと思います。とても残念な事態だったと思います。