カタールで開催中のサッカー・ワールドカップ。日本がドイツ、スペインというヨーロッパのサッカー強国を降し盛り上がっていますね。

特にスペイン戦での決勝点となる田中碧選手のゴールにつなげた三笘薫選手のエンドラインを超える寸前での折り返しについて、VARシステムでわずか数ミリエンドラインに残っていることを映像で示し、その威力を発揮して話題になってます。今回日本にとって利のある判定だったものの、敗れたスペインや結果としてグループリーグ敗退となったドイツにしてみれば「おのれ、VAR!」といったような恨み言が出そうです。(逆の立場だったら日本中から同じような恨み言が出たことでしょう。)

前回のロシア大会から導入されたVARに加え、今大会ではスタジアムの屋根に設置された専用カメラでボールと個々の選手のデータを1秒間に50回追跡することで、ピッチ上の正確な位置を計算。大会公式ボール「アル・リフラ」の内部にはセンサーが搭載され、オフサイドを検知するため1秒間に500回、ボールデータをビデオオペレーションルームに送信し、キックの位置などを正確に検出する「半自動オフサイドテクノロジー」が導入され、判定における技術の進化が見られています。余談ですがセンサー搭載のサッカーボールは試合前にこのように充電されるそうです(笑)

 


さて、この判定のハイテク化について野球に導入される日も来るのでしょうか?現在NPBではクロスプレーなどについて監督のリクエストによるリプレー検証が導入されていますが、さらにそれが広がることも予想されますね。

先述のサッカーボールのように野球のボールにもセンサーが搭載される日が来るのか?

先日テレビで江川卓さんが「ストライク、ボールの判定には導入してほしくない」とおっしゃっていましたが、筆者も同感です。正確な判定は確かに大事ですが、審判も人間。人間である故に生まれる判定のドラマがなくなってしまうのは少し寂しい気がしますね。