8月11日に上尾市民球場で行われたBCリーグ公式戦、埼玉武蔵ヒートベアーズ×神奈川フューチャードリームスの観戦記です。
この日は埼玉武蔵と連携協力を行っている北海道フロンティアリーグの「士別サムライブレイズ」のイベントが開催されていて、サムライブレイズの監督を務める元バファローズのラルフ・ブライアント氏も来場。始球式に打者として登場しました。
さて、BCリーグの公式戦も残り約1か月。ドラフト指名を目指す選手たちには最後のアピール時期になります。どんなプレーを見せてくれるか注目です。
<スタメン>
【先攻:神奈川FD】
①セカンド 齋藤
②サード 柿崎
③ショート 長谷部
④ライト カレオン
⑤レフト 海老根
⑥ファースト 工藤
⑦DH 吉原
⑧キャッチャー 井上
⑨センター 佐藤
先発ピッチャー 乾(写真下)
【後攻:埼玉武蔵HB】
①ショート 金子
②セカンド 樋口
③サード 根井
④ライト フェルナンド
⑤キャッチャー 町田
⑥レフト 中村
⑦ファースト セルモ
⑧DH 青木
⑨センター 石森
先発ピッチャー 小野寺(写真下)
<試合概況>
試合は投手戦となります。1回裏武蔵は2番樋口が三塁打を放ちチャンスメイクも後続続かず。一方神奈川も2回にカレオン、海老根の連打で無死1・2塁としますが、武蔵先発小野寺が踏ん張り得点を許しません。
試合はスコアレスのまま終盤へ。
均衡が破れたのは7回裏。この回からリリーフに立った神奈川2番手の日高から、武蔵5番の、町田がライトスタンドへ運ぶソロ本塁打を放ち武蔵が先制します。
このリードを武蔵先発小野寺が最後まで守り切り、武蔵が1-0で競り勝ちました。
<注目選手など雑感>
両チームの投手の好投もあり、接戦となりました。
見事完封勝利をあげた武蔵先発の小野寺は北海道のクラブチーム出身の24歳。
低めにボールを集める丁寧な投球で被安打6,9奪三振で無四球の完封勝利。これで4完投で4勝目、防御率も1.80と安定しており、ゴロアウトを重ねる投球はゲームメイク力の高い投手だなと感じました。
値千金の決勝本塁打を放ち、小野寺を好リードしたキャッチャーの町田は高卒1年目の19歳。
打率は2割前後ですが、5番を任されているあたりは打てる捕手として今後の成長に期待が持てそうです。
武蔵では2番の樋口が3安打をマーク。
長打力はありませんが、3割以上の打率をキープし、盗塁も21個決めている俊足巧打の内野手。守備も安定しており、内野手、二遊間の強化を目指すチームには魅力的な選手になるのではないでしょうか?
敗れた神奈川ですが、先発の乾は6回無失点のさすがベテランの投球。
ファイターズなどでプレーした「ハンカチ世代」のベテランですが、まだまだ若手相手にNPBの厳しさを教える役目を果たしそうです。
野手では4番のカレオンが2安打をマーク。
上背はありませんがパワフルな打撃は魅力的。年齢も若く伸びしろもありそうです。ドラフトに向けてアピールを続けていってほしい選手です。
神奈川FD000000000=0
武蔵HB 00000010X=1
(神)乾、日高、山本-井上
(武)小野寺ー町田
【勝利投手】小野寺
【敗戦投手】日高
【本塁打】
(武)町田
【三塁打】
(武)樋口