今月に入って各地の大学野球連盟の秋季リーグ戦の日程が続々と発表されています。

そんな中で目を惹いたのが東都大学野球連盟の日程発表。先だって今春の大分開催に続いて、秋のリーグ戦では福島と郡山で開幕週を実施することは発表されていましたが、さらに驚かされたのは第2週と第3週を週末にZOZOマリンスタジアムで開催するという日程を発表したことです。

 


今春の開幕戦を大分で週末開催を行うことを決定した際に、西村事務局長が「正直言って、東都大学野球連盟の財政状況は厳しい。このまま行ったら破産してしまう。少しでも収入を増やせる方法を考えたい」とコメントしていたことに触れましたが、週末開催を増やして入場料収入を増やしたいという意向が反映した日程なんでしょうね。

 

この日程発表を受けてネット上では「選手は神宮でプレーすることを目指して進学したのでは?」「千葉が本拠地の千葉県大学野球連盟がZOZOマリンで平日1試合しか開催しないのに、東都がZOZOマリンで2週続けて週末開催はどうなのか?」という意見も出ているようですが、筆者としてはこの日程については支持したいですね。普段平日開催でなかなか見ることができない東都の試合を週末観戦できるのは野球ファンとして嬉しいですね。

 

一方で「秘境」ともいえるアクセスの悪い長生の森球場でほとんどの試合を行う千葉県大学野球連盟の立場からすれば、地元のZOZOマリンで他の連盟が2週続けて週末開催を行うことは面白くないというのもわかります。野球ファンの心理としても長生の森は観戦するには不便な球場であることは間違いないですから…。

では都内の球場で東都の試合を行えばいいのではと思い、以前筆者も多摩エリアでの開催はどうかと記事にしたことがありますが、春季リーグ戦の時期はともかく、秋のリーグ戦は高校野球の都大会と日程がかぶるため無理があるんですよね…。そもそも都内の野球場不足が深刻なんですよねぇ。(2018年に神宮第二球場の閉鎖が決まった時に投稿した記事がこちら

 

かすかな希望としてジャイアンツが球界の盟主らしく、新球場を作るのではというものがありましたが、三井不動産の㈱東京ドームへのTOBに賛同し、株の20%を読売新聞グループが保有している状況では東京ドームを本拠地として使用し続けることは確定なのが現状…。

以前、当ブログで紹介した堂場瞬一氏の小説「ザ・ウォール」はジャイアンツをモデルとした名門球団を買収した大リーグ好きのオーナーが新宿副都心のビルの谷間にこだわりの新球場を建設する(しかし、そのこだわりが選手を苦しめる・・・)という夢のある話でしたが、そんな酔狂な資産家出てこないかしら?

「それを作れば彼が帰ってくる」と声が聞こえて、「フィールド・オブ・ドリームス」みたいにトウモロコシ畑をつぶして野球場を作るなんて人いないかしら?(そもそも都内にトウモロコシ畑がないって・・・)

こうなったら宝くじ当てて、筆者が野球場作りますか!と思ったらサマージャンボ宝くじの販売今日までだった…。

冗談はさておき、東都大学野球連盟の財政状況の改善につながるのであれば、喜んでZOZOマリンに観戦に出かけようと思う筆者です…。