4月23日に埼玉県営大宮球場で行われた高校野球春季埼玉大会1回戦、川口高×春日部東高の観戦記です。
県立高校同士の対戦となったこのカード。2001年夏に決勝進出経験のある春日部東と2018年夏の南埼玉大会で決勝に進出した経験のある川口高と私学優勢の埼玉にあって県立高の中でも健闘の目立つ両校の対戦となりました。
<スタメン>
【先攻:春日部東高】
①レフト 金澤
②センター 水野
③ライト 矢治
④ファースト 梶山
⑤サード 知久
⑥セカンド 横山
⑦キャッチャー 鈴木
⑧ピッチャー 村田(写真下)
⑨ショート 長谷川
【後攻:川口高】
①センター 武居
②ショート 桐山
③キャッチャー 金子
④ファースト 江添
⑤ライト 土屋
⑥レフト 佐藤
⑦セカンド 遠田
⑧サード 小栁
⑨ピッチャー 安田(写真下)
<試合概況>
両校の意地のぶつかりのように、点を取られたら取り返す展開となります。
初回、春日部東が4番梶山の適時打で幸先よく先制します。
しかしその裏、川口は内野ゴロの間に1点を返し同点に追いつきます。
春日部東は4回表、4番梶山の二塁打を足掛かりに、6番横山の犠飛で勝ち越し。
しかし川口はその裏2つの四球でチャンスを作ると、7番遠田の2点適時二塁打で逆転に成功します。
逆転された春日部東ですが、直後の5回表3番の矢治の適時三塁打で即座に同点に両校一歩も引きません。
後半に入ると、川口の安田、6回から登板の春日部東2番手の左腕東の好投で同点のまま、試合は最終回に入ります。
9回表春日部東は簡単に2死を奪われますが、7番鈴木がこの試合初めての四死球となる四球を選ぶと、8番の東がライト前にヒットを放ちます。この打球を川口のライトが処理をもたつく間に、3塁まで進んでいた1塁走者鈴木が一気に本塁を陥れ、勝ち越しに成功します。
その裏、東が川口に反撃を許さず三者凡退に抑え、試合終了。春日部東が接戦を制し2回戦に進出しました。
<注目選手など雑感>
県立の実力校同士の対戦だけに1点を争う好ゲームとなりました。
勝った春日部東はリリーフの東が4回無失点の好投で9回の勝ち越しを呼び込みました。
オーソドックスな左腕ですが、勝ち越し後の9回裏の連続三振奪取は川口の反撃ムードを断ち切る投球でした。
春日部東は4番の梶山が2安打1打点をマークして中軸の役割をきっちりと果たしました。
犠打もしっかり3つ成功させ、手堅い攻めで強豪私学に渡り合っていきたいですね。
敗れた川口では完投の先発ピッチャー安田の投球が印象に残りました。
サイドハンドから気持ちを前面に出した投球で被安打6,5奪三振の力投。9回まで無四球だったところ、初めて出した四球が決勝点につながってしまったのは残念でしたが、強豪校相手にも気合十分の投球を期待したいです。
川口打線も4つの犠打をきっちり決め、手堅い野球は春日部東と似たチームカラー。投手陣が踏ん張り、手堅い攻めで少ないチャンスを活かす攻撃で両校とも夏に臨んでほしいです。
春日部東高100110001=4
川 口 高100200000=3
(春)村田、東-鈴木
(川)安田-金子
【勝利投手】東
【敗戦投手】安田
【三塁打】
(春)矢治
【二塁打】
(春)梶山
(川)遠田