4月2日に大田スタジアムで行われた春季東京都高校野球大会、日体大荏原高×都足立新田高の観戦記です。

過去に春2回、夏1回甲子園出場実績のある日体大荏原。近年は上位進出の機会が減ってはいますが、2012年秋には都大会ベスト4の実績があります。昨秋はセンバツ4強に進んだ國學院久我山高の初戦でコールド負けを喫していますが実力のほどはいかに。

対戦相手はブロック予選から勝ち上がった都立の足立新田高。こちらも都立ですが時折上位進出を果たす都立の雄。1999年夏に城東高を甲子園に導いた有馬信夫監督が采配を振るいます。何かやってくれそうな雰囲気がありますね。

 

<スタメン>

【先攻:日体大荏原高】

①センター 石崎

②サード 和田

③セカンド 千葉

④キャッチャー 原田

⑤ショート 小林(滉)

⑥レフト 片山

⑦ファースト 国府田

⑧ピッチャー 小金井(写真下)

⑨レフト 中澤

 

【後攻:都足立新田高】

①センター 鳴海

②ライト 石井

③ショート 鎌田

④ピッチャー 大脇(写真下)

⑤ファースト 鈴木

⑥セカンド 田中

⑦キャッチャー 中山

⑧レフト 林

⑨サード 大曲

 

<試合概況>

日体大荏原が足立新田先発大脇の立ち上がりを攻めます。2番和田がヒットで出塁すると、3番千葉の打席でヒットエンドランが決まりチャンスを広げ、内野ゴロの間に1点を先制。

さらに5番小林(滉)の適時三塁打、6番村山の適時打でこの回3点を先制します。

先制された足立新田は3回裏1番鳴海の三塁打を足掛かりに内野ゴロで1点を返します。

試合はこのまま両校投手陣の好投で最終回へ。9回表日体大荏原は四球の走者を犠打で得点圏に進め、代打飯塚の適時打で大きな追加点を奪います。

試合はこのまま日体大荏原が4-1で勝利し、2回戦にコマを進めました。

 

<注目選手など雑感>

日体大荏原が好守がかみ合い勝利しました。

先発の小金井はピッチャーらしい体型からサイドハンドで両サイドを丁寧に攻める投球スタイルで9回を被安打4,1失点の完投勝利。

大きく制球を乱すこともなく、勝負所では三振も奪うこともできるのは大きいですね。2回に走者2塁に背負った場面で逆モーションの牽制で走者を刺したのもお見事でした。

打線では5番の小林(滉)、6番村山が初回のチャンスに勝負強さを発揮しました。

犠打も3つ成功させ、手堅い野球で得点を奪い投手陣を援護し、上位進出を狙ってほしいですね。

敗れた足立新田ですが、打線が振るいませんでした。しかし投手陣は2番手の橋本、3番手の三浦が持ち味を発揮し好投。投手陣に厚みはありそうです。

橋本は緩いボールを効果的に使い、2回1/3を無失点。三浦は小柄ながらがっちりした体型から力強く重そうなボールを投げ込んでいました。甲子園経験のある都立の名将である有馬監督が夏までにどうチームを仕上げてくるか注目したいですね。

 

日体大荏原高300000001=4

都足立新田高001000000=1

(荏)小金井-原田

(足)大脇、橋本、三浦-中山

【勝利投手】小金井

【敗戦投手】大脇

【三塁打】

(荏)小林(滉)

(足)鳴海