先日高校野球の予選展望号について触れた記事で報知高校野球が今季から「メインキャラクター」として元高校球児のイケメンさんを毎号表紙に据えていることに違和感を感じるという内容を記しましたが、コメントで同じように感じているという内容を頂き、違和感を感じているのは筆者だけではなかったんだと思いました。

報知高校野球としても新たなファン層を開拓しようとしての策なんでしょうけど、「主役」である高校球児たちを差し置いて毎号表紙を飾るというのは果たしていかがなものなんでしょうね。なんだか本末転倒のような気がしてなりません。報知高校野球よ、どこに向かいたいの?っていう印象です。

この表紙を見ると、かつて夏の甲子園の開会式前にジャニーズJr.が開会式前にコンサートを行い、多くの女性ファンが駆け付けたものの、コンサートが終わりいざ開会式といった段階で、目的を果たしたジャニーズファンが球場を後にしたという「惨事」が思い出されてしまします。

【参考記事】

 


近年はNPB各球団も新規ファン開拓、特に女性ファン開拓に力を入れており、選手を対象にした「イケメン総選挙」みたいな企画や「レディースデー」などの企画を行っていますね。

ハイ、こちらではありません。

このスワローズのレディースデーで配布された「はじめてのスワローズ観戦ガイド」が非常に好評らしいのです。

 


筆者もこの試合を観戦していたので、配布していたのは知っていたのですが、スワローズ球団の歴史から野球のルールに至るまで丁寧に説明されていて観戦初心者の人にもわかりやすい内容になっているようです。(もらっておけばよかった・・・)

社会人野球を統括している日本野球連盟(JABA)のホームページにも女性向けの「ビギナーのための観戦入門ガイド」というものが設けられています。(非常に見つけにくい、気づかないようなところにあるのが残念ですが・・・)

 


イケメンさんや芸能人を使ってファンを開拓するのは短期的には効果があるかもしれませんが(言葉は悪いですが客寄せパンダ的な)、野球というスポーツに興味を持ってもらい、また観戦したいなと思ってもらえるにはこのような地道な取り組みが大事じゃないかなと改めて思います。今後も各球団、連盟の新規ファン開拓策がどのようなものが出てくるのか注目していきたいなと思います。