以前、当ブログの記事で「スコアブックの早慶戦」という題名で野球のスコアブックの記入法にはトップ写真のような筆者も使用しており、一般的に普及している「早稲田式」とNPBの公式記録で使われている「慶応式」の2つの記入法があることを紹介させていただきました。

 

さて、先日ネットニュースで千葉県の高校野球の公式記録では独自の記入法を用いているという面白い記事がありました。

 


「千葉式」と名称を付けたくなるような記入法の詳細は記事をご参照いただくとして、書式やベースの位置は早稲田式を使いながら、アウトの表記方法は慶応式の分数表示のような形式をとった「早慶ミックス式」の記入法になっているそうなのです。記事の内容を参考に同じプレー内容を記載してみるとこんな感じですかね。早稲田式では数字表記の進塁表記を漢字表記にしているのが独特ですね。

面白いなと思ったのは、この記入法は千葉県の高校野球でのみ使用されており、他県には浸透していないこと。同じ県内の千葉大学野球連盟の公式記録も「早稲田式」が使われているということ。記事にもありますが他県の記者からは解読はできなくはないが独特で、関東大会を千葉県で開催するたびに「千葉のスコア記入法は癖が強い」と苦情や問い合わせが殺到したとか。

この記入法は1970年代に高野連理事長を務めた方の発案で始まったもののようですが、早稲田式、慶応式のいいところ取りみたいな感じでこれはこれでありかもしれないなと思いました。

スコアブックの記入法は早稲田式でも書籍などによって微妙に記載方法が違っていたりするもので、筆者の記入法も我流のところもありますが、結局はのちのちプレーや試合内容が分かればどんな記入方法でも構わないんじゃないかなと改めて思いました。

それにしてもスコアを付けて観戦するものとして、千葉の高校野球で独自の記入法が存在していたというのはJとても興味深いものでした。