6月7日に明治神宮球場で行われた全日本大学野球選手権大会1回戦、天理大×石巻専修大の観戦記です。

開幕試合となったこのカードはコロナ禍の影響を大きく受けたリーグの代表同士の対戦となりました。南東北大学野球連盟は王者東日本国際大がコロナ感染者を出し、リーグ戦全体の出場を辞退。近年力をつけてきた東北公益文科大もリーグ戦中にコロナ感染者が出て一部の試合を出場辞退に追い込まれました。そんな中で4年ぶりに全国にコマを進めた石巻専修大、東日本大震災から丸10年の年にどんな戦いを見せてくれるでしょうか?

対する阪神大学野球連盟代表の天理大。天理大は自チームでコロナ感染がおこり3試合を出場辞退で不戦敗扱いとなりましたが残り試合を全勝し甲南大との優勝決定戦を制して神宮に進んできました。逆境を跳ね返した勢いで上位を狙います。

 

<スタメン>

【先攻:石巻専修大】

①セカンド 小川

②ライト 斉藤(海)

③ショート 門脇

④ファースト 小林

⑤センター 伊藤

⑥DH 作山

⑦サード 高橋

⑧キャッチャー 角田

⑨レフト 岩谷

先発ピッチャー 齋藤(智)

【後攻:天理大】

①センター 山尾

②DH 吉田

③ショート 友杉

④ファースト 近藤

⑤レフト 宇都

⑥ライト 渡邊

⑦サード 藤森

⑧キャッチャー 小林

⑨セカンド 久後

先発ピッチャー 井奥(写真下)

 

<試合概況>

先制したのは天理大。初回1番の山尾が二塁打で出塁すると、3番友杉がレフトへ適時打を放ち先取点を奪います。

さらに走者をため満塁にすると、7番藤森がセンター前にはじき返し2者を迎え入れ初回に3点を奪います。

試合はその後、天理の先発井奥が石巻専修打線に付け入るスキを与えない投球を見せる一方、石巻専修も4投手の継投で天理打線に追加点を与えず試合は初回の3点のみで8回まで進みます。

8回裏、天理は石巻専修5番手の清水に対し、先頭打者がエラーで出塁すると7番藤森が絶妙なセフティーバントを決めチャンスを広げると内野ゴロの間に1点を追加。さらに連続四球で満塁とすると3番友杉がセンターオーバーの走者一掃三塁打を放ち、7点差となりコールドが成立。

天理大が石巻専修大を圧倒し、2回戦に進みました。

 

<注目選手など雑感>

快勝した天理大では8回を完封したプロ注目左腕の井奥の好投が光りました。

172㎝と上背はありませんが140キロ前後のストレートに変化球のコンビネーションが素晴らしく、ゲームメイク力の高い実戦的な投手という印象を受けました。連戦となった2回戦ではタイブレークの結果敗れましたが全国の舞台で確かなインパクトは残したと思います。

打線では井奥の立正大淞南高の1年後輩である3番の友杉が4安打4打点2盗塁をマーク。

2回戦でも5打数4安打で2試合で10打数8安打の活躍でこちらも全国大会で結果を残しました。

7番の藤森も3安打2打点。2本のバントヒットを決め小技と俊足をアピール。

3年生の内野手コンビの活躍は大きな自信になったと思います。中心選手としてさらなる活躍が期待できそうですね。

敗れた石巻専修大は細かい継投で天理大と渡り合いましたが最後は力尽きました。

5人の投手をリードしたキャッチャーの角田は盗塁阻止1回に、けん制で走者を刺すなど投手陣を盛り立てました。

こちらもまだ3年生、この経験を糧にまた神宮に戻ってきて、被災地石巻を盛り上げる活躍を見せてほしいなと思います。

 

石専大00000000=0

天理大30000004X=7

【大会規定により8回コールド】

(石)齋藤(智)、渡邊、渋谷、小野、清水-角田

(天)井奥-小林

【勝利投手】井奥

【敗戦投手】齋藤(智)

【三塁打】(天)友杉

【二塁打】(天)山尾