メットライフドームに隣接するライオンズファームの本拠地である西武第二球場は「埼玉西武ライオンズ40周年記念事業」の一環として行われたメットライフドームエリアの改修計画の一つとして2019年10月から2020年6月までの期間で順次改修されました。
改修前はランニングスコアのみ、手動パネル式のスコアボードだったものが、フルカラーLEDのスコアボードに生まれ変わりました。
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改修前は選手名表示すらなかったことを考えると一気にグレードアップしましたね。アストロビジョンが組み込まれていることで様々な画面J表示が可能になっています。
また、改修前はスタンドがなく、バックネット裏は土盛りの斜面、土手、1・3塁側にベンチが少々あるのみでファームとはいえプロ野球の開催球場としては貧弱だったものが、バックネット裏に240席の座席を設けたスタンドが設置されました。
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座席はすべて座布団型のセパレート席になっていて、社会人野球チームや大学野球部の練習場のスタンドに近い形になっています。
改修と同時にネーミングライツを募集し、中古車販売業の「㈱スマイルランド」が5年間の契約でネーミングライツを取得、店舗名の「CAR3219」を冠した「CAR3219フィールド」の愛称が付与されました。球場名の略称は「カーミニーク」が併用され、新聞表記などはこちらの略称が使用されることが多いようです。
2020年7月に改修後初の公式戦が行われましたが、新型コロナの影響で2020年シーズンはすべて無観客開催となり、2021年シーズンから有観客開催が行われています。また、今季からそれまでの西武第二球場が観戦無料だったのに対し、今季から有料試合(筆者はファンクラブ会員価格かもしれませんが1,500円でした)となっています。しかしもともと240席しかないスタンド席の間引き販売のため、今や一軍の本拠地メットライフドーム以上にチケット入手が難しい状況となっています。
これだけのスコアボードを設置して、スタンド席を設けたことで有料試合となるのは納得ですが、観戦無料で選手との距離も近く感じられた旧第二球場が少し懐かしく感じるところもありますね。