佐賀県佐賀市にある県営の野球場です。

この地には嘉瀬川という川が流れていますが流路が曲がりくねっていたため水防上の問題があり、流路をまっすぐにする事業が1968年から着手、旧河川敷は広域公園として整備されることとなり、佐賀市内にあった佐賀球場が老朽化と狭隘化により試合運営に支障をもたらすようになっていたため、この広域公園内に県営球場を建設することになったそうです。

1999年に開場した球場は県民からの公募により「みどりの森県営球場」の愛称が付与され、こけら落としとしてカープ×ベイスターズの公式戦が開催されましたが、これは佐賀県内のプロ野球公式戦として1953年以来実に46年ぶりのことでした。

球場設備は県営球場にふさわしく公認野球規則の基準を満たした両翼99.1m、中堅122mの広いフィールドで電光掲示のスコアボードに2001年に追加設置された照明設備と充実しています。グラウンドコンディションも申し分ありません。

観客席も両翼ポール際まで座席が設けられており、バックネット裏は跳ね上げ式のセパレート席となっていて、収容能力も十分。バックネット裏には大きな屋根も設置されていて観戦環境も良好です。

またこの球場の特徴の一つとして、きれいな円形球場として作られていることがあります。これは広域公園の施設として整備するにあたり、利用者に威圧感を与えないようスタンド全体を円形にして、高低差を抑えて傾斜をなだらかになるように設計したそうです。球場のある森林公園は球場開場の4年後の2003年に竣工しています。

近年では佐賀県出身の辻発彦監督が指揮するライオンズが毎春にオープン戦を開催、同じく佐賀出身の緒方監督が指揮していたカープとのカードが組まれ「佐賀ダービー」として地元は盛り上がったことでしょうね。

高校野球県大会の決勝の地としても使用されており、今後も佐賀県内のメインスタジアムとして活躍していくことでしょうね。

 

【所在地】佐賀県佐賀市久保田町徳万526-1

【球場データ】両翼:99.1m 中堅:122m 内野:土 外野:天然芝 スコアボード:電光掲示板 照明:あり 収容人員:16532人

【アクセス】佐賀駅バスセンター(JR佐賀駅前)より市営バス「(18)久保田総合センター」行、昭和自動車「大手口バスセンター行」「多久行」、祐徳バス「祐徳神社行」「鹿島中川行」「武雄温泉行」の何れかに乗車し、「森林公園前」下車後徒歩約5分。