7月26日に牛久運動公園野球場で行われたルートインBCリーグ公式戦、茨城アストロプラネッツ×栃木ゴールデンブレーブスの観戦記です。

コロナ禍の中、6月に開幕したBCリーグ。移動を極力抑えるために12チームを3地区6グループに分け、リーグ戦を行うことになりました。同一グループのチームと40試合、同地区別グループの2チームと10試合づつで合計60試合をリーグ戦として行います。東地区のAグループに所属する茨城アストロプラネッツと栃木ゴールデンブレーブスは40試合戦ううちのこの試合が11回戦。ここまでの対戦成績は栃木の7勝2敗1分けと大きくリード。他グループとの対戦を含めると栃木が10勝5敗2分け、茨城が2勝12敗3分けとなっています。昨年のリーグ王者の栃木と、昨年からリーグ参入もダントツの東地区最下位に終わった茨城の差が表れているようですね。茨城としてはこの試合を含め残り30試合の直接対決がありますが、これ以上離されたくないところですね。

トップ写真の両軍の監督は栃木が栃木工高出身の元ジャイアンツの寺内、茨城が2003年の常総学院夏の甲子園優勝時の主軸で、イーグルス、タイガースなどでプレーした坂の地元出身同士。BCリーグで指導者経験を積んでNPBでの指導を目指したいところです。

 

<スタメン>

【先攻:栃木GB】

①ショート  内山

②ライト   若松(聖)

③セカンド  齋藤

④レフト   原田

⑤DH    ルーカス

⑥サード   安井

⑦ファースト 新山

⑧キャッチャー片山

⑨センター  青木

先発ピッチャー 若松(駿)(写真下)

【後攻:茨城AP】

①DH      小野瀬

②レフト     楠

③ショート    井川

④センター   海老根

⑤サード    寺嶋

⑥ライト     水野

⑦セカンド   上杉

⑧ファースト   丸茂

⑨キャッチャー 板津

先発ピッチャー 矢萩(写真下)

 

<試合概況>

試合は初回から動きます。栃木は茨城先発矢萩の立ち上がりの不安定なところを突き、2つの四球でチャンスを作ると、5番ルーカスがレフトオーバーの適時二塁打を放ち、2点を先制します。

栃木は3回にもこの回先頭の若松(聖)からの3連打で無死満塁のチャンスを作ります。この場面で5番ルーカスはサードゴロ本塁併殺に倒れ2死2・3塁となりますが、6番安井がきっちり適時打を放ち2点を追加し、チャンスを活かします。

さらに栃木は4回にも1番内山の適時二塁打で1点を追加し、リードを5点に広げ一方的な展開になるかと思われました。

6回まで栃木先発若松(駿)の前に散発の3安打に抑えられていた茨城打線ですが、7回にようやく反撃。海老根、寺嶋の連打でチャンスを作ると、野選と押し出しで2点を返します。

さらに8回裏には栃木2番手の手塚の制球難に付け込み、6番水野の犠飛と7番上杉の適時二塁打で1点差に詰め寄ります。

さて、今季のBCリーグですが特別ルールとして「7回成立後2時間45分を超えて新しいイニングに入らない」というものが採用されています。

8回裏終了時点で試合時間は2時間40分でしたので、試合は9回に進みます。これは茨城の大逆転勝利のフラグが立ったかと思われましたが、その希望を打ち砕くかのように9回表、栃木は5番ルーカスにレフトスタンドに飛び込むダメ押しの2ラン本塁打が出て万事休す。

その裏茨城も栃木バッテリーのバッテリーエラーで1点を返しましたが及ばす、栃木が7-5で逃げ切りました。

 

<注目選手など雑感>

栃木が序盤のリードを守り切り、点の取り合いを制しました。

打のヒーローは先制打とダメ押し本塁打で4打点をマークしたルーカス。

2013年、2017年の2回WBCブラジル代表にも選ばれた26歳は栃木に加入して3年目。2年連続で3割をマークした中軸の実力を発揮しました。異国の地で「ジャパニーズドリーム」を掴めるでしょうか?引き続きアピールをしていきたいところですね。

栃木打線は6番安井も2安打2打点。この日はノーヒットでしたが7番の新山とともに立派な体躯を誇るスラッガーが並ぶ打線は強力ですね。

そんな中で3番を務め2安打を放った齋藤は何と身長158センチの小兵。巧みなバッティングで2安打1四球2得点とチャンスメイク。

こういう小兵の選手が活躍してNPBに進めば体の小さい選手たちに勇気を与えてくれそうですね。

投げては元ドラゴンズの若松(駿)が7回2失点のQSを達成。

2015年シーズンにはNPBで10勝をマークした実績のある右腕ですが、緩急をつけた投球で7つの三振を奪う好投。格の違いを見せつけた形ですね。NPB復帰に向け本人も今年が最後のチャンスと公言しているようですが、圧倒的な成績を残し秋のトライアウトに臨んでほしいです。

敗れた茨城は序盤のビハインドが響き、よく追い上げましたがあと一歩届きませんでした。

一方的な展開になるかと思われたところから試合を立て直す形となった2番手の大場の力投がチームの追い上げにつながりました。

野手陣は4番の海老根、7番の上杉ら打率3割をキープしている選手もいるので、投手陣が踏ん張ることで巻き返しを図ってほしいです。

 

栃木GB202100002=7

茨城AP000000221=5

(栃)〇若松(駿)、手塚、橋詰-片山、秋庭、宇賀神

(茨)●矢萩、大場、小沼、本村-板津

【本塁打】(栃)ルーカス

【二塁打】(栃)ルーカス、片山、内山、佐々木

      (茨)上杉

 

 

BCリーグの観戦はこれで3度目ですが、試合前のグラウンド整備なども選手たちで行ってり、スタジアムDJの進行なども手作り感があっていい雰囲気ですねぇ。また機会を作ってBCリーグの試合を観戦したいと思います。