最新号の週刊ベースボールは「ユニフォーム大図鑑」として現行12球団+近鉄バファローズ&日本代表の歴代ユニフォームを掲載した特集。最近は復刻ユニフォームやイベントユニフォームなどが増えていますが、そのあたり網羅した写真の掲載はさすが週刊ベースボールといった感じですね。表紙に記載された「完全保存版」という看板に偽りはないですね。

ということで、当ブログでも今まで撮りためた写真を精査し、アマチュア野球の印象的なユニフォームを特集してみたいと思います。

社会人野球ではいわゆる「コーポレートカラー」がユニフォームのデザインに反映されていることが多いですが(具体的な例としてはJR各社野球部のユニフォーム。各々のJRロゴの色=コーポレートカラーに連動したデザインになっています。詳しくは過去記事をご参照ください。)

そのコーポレートカラーが全面に出たユニフォームが伯和ビクトリーズのユニフォーム。

コーポレートカラーの紫を活かしたユニフォームのデザインは何パターンかありますが、往年のライオンズの上下ブルーのデザインを彷彿させる上下紫のデザインはなかなかのインパクトがありますね。この紫一色のユニフォームがナイターでカクテル光線を浴びるとなんか艶めかしいというかなんというか…。

また、社業に関連したデザインが入るのも社会人野球チームのユニフォームの特徴。近年力をつけてきて都市対抗や日本選手権に出場するようになった宮崎梅田学園は自動車学校を運営する企業。マリーンズに入団した信樂投手で有名になりましたよね。自動車学校らしく、ユニフォームの左袖にはこんな文言が。

「交通安全」!

しかしこの交通安全ロゴ異常にインパクトがあるのがユニフォームの胸文字。

ひらがなを使ったのも珍しいのですが、横一列やアーチ形に並べるのではなく、ランダムに並べられたデザインはなかなかないものですね。

公式戦用ユニフォームと別にオープン戦で着用するユニフォームに斬新なデザインを取り入れるチームは多く、以前観戦した日立製作所のユニフォームはなかなかなもの。

コーポレートカラーのオレンジを活かしながら肩口から袖にかけて炎をイメージさせるデザイン。ただ、白基調の帽子とのアンバランスさが際立ちますね。

大学野球や高校野球などの学生野球はデザインの制約等もあり、公式戦用のユニフォームは保守的なデザインが多く、名門校になればなるほどいわゆる「伝統の」ユニフォームのデザインを変えないものですよね。

関西の大学球界の雄、近畿大もブルー基調のデザインはおなじみのものになっていますが、2015年までと2016年で一部デザインが変わっているのです。広島の近大工学部の2015年までのデザイン(上段)、2016年からのデザイン(下段)を比べてみるとわかります。

お気づきになりましたか?2015年までの胸文字は「KINKI」なのに対し、2016年以降は「KINDAI」に変わっています。これは大学の英字表記が2015年までの「Kinki University」から2016年に「Kindai University」に変更したことに連動したものなのですが、これには深いわけが…。

2015年までの「KINKI」という英語表記が似たような発音で「(性的に)異常な、変態な」という意味を持つ「Kinky」に通じてしまうため、英字表記を変更したとのこと。

余談となりますが、現在のソフトバンクホークスの前身の南海ホークスは終戦直後の1946年シーズンに「近畿グレートリング」と名乗っていましたが、当時駐留していた進駐軍兵士から大笑いされたとのこと。

「近畿⇒Kinky(異常な、変態な)」に加え、鉄道会社らしく機関車の大動輪から「大きな輪⇒グレートリング」、また戦時中に南海電鉄が現在の近鉄の前身の関西急行電鉄と統合され近畿日本鉄道となっていたことから、近鉄との一致団結の意味合いと、近鉄沿線の大和地方にも由来として「グレートリング」と名付けたチーム名が英語では「性的なスラング」を示すものだったため、「変態な×性的なスラング」というダブルパンチで笑いものにされたとのこと。この年、面白がった進駐軍兵士の熱烈応援(?)もあってか優勝を果たした近畿グレートリングですが、その熱烈応援の所以を知ったのか翌年から南海ホークスにチーム名を改めましたとさ…。

さて、話が脱線しましたが「伝統のユニフォーム」という観点では高校野球界でも近年永年続いたデザインを一新する学校がある一方で、一度伝統のユニフォームデザインを捨てたのち、「原点回帰」をする学校も出ています。

前者はOBの鍛治舎巧監督が就任した県岐阜商高。鍛治舎さん、秀岳館高でもそうですが行く先々でユニフォームを「パナソニック調(ブルー×イエロー)」にしてしまうのはいかがなものなのか?OB界からの反発はなかったんでしょうか?(鍛治舎さんに物申せるOBがいないのか?)

後者は中京大中京高。中京大中京と名称を変更したあとに筆記体で「Chukyo」としたデザインに変更しましたが、昨年夏からかつてのブロック体での「CHUKYO」表示で立ち襟のデザインに「原点回帰」しました。

その効果か(?)昨秋は明治神宮大会を制し、春の選抜が開催されていたら優勝候補に挙がっていました。この好対照な名門2校が昨秋の東海大会の決勝を戦ったというのも面白いですね。

チームの顔でもあり、選手にとっては「鎧」であるユニフォーム、これからどんなデザインのユニフォームが世に出てくるのか注目したいですね。