富山県富山市にある1992年開場の富山市所有の野球場です。年に数回プロ野球の公式戦も開催されているので、野球ファンの皆さんには愛称の「アルペンスタジアム」と合わせておなじみの野球場ではないでしょうか?

永らく富山県内では富山県営球場がメイン球場として活躍していましたが老朽化に加え照明設備がないことからもプロ野球を開催できる本格的な野球場の建設を求める声が上がっていました。

その声を受け富山市が市制100周年の記念事業のひとつに「市民球場の建設」を掲げて事業着手し北陸地方では初の全面人工芝の野球場として完成し、公募で選ばれた「アルペンスタジアム」の愛称が付けられました。人工芝と合わせ収容能力3万人以上の規模も北陸で初めてだったそうです。

球場設備は両翼99.1メートル、中堅122mと公認野球規則の規格を満たしたフィールドに電光掲示板、照明設備と県のメイン球場にふさわしく、NPB公式戦にも対応できる設備となっています。

観客席もウイング席なども設けられ、先述の通り収容能力も充分です。スタンドの傾斜も緩やかで座席間のスペースもゆったり取られている印象です。

レフト後方には球場の愛称のもととなった北アルプス立山連峰の山並みを望むことができ、景観も楽しむことのできる野球場ですね。

NPB公式戦だけでなく、高校野球、ルートインBCリーグ富山GRNサンダーバーズの公式戦など活躍機会の多い野球場ですが、開場当時は最新鋭だった設備も開場から30年近く経過し老朽化、設備の陳腐化も進んでいます。先述のスコアボードも磁気反転式の電光掲示板のままで最新鋭のLED式のものと比べるとやや見劣りしますね。今後の設備改修がどのようなものになるのかにも注目ですね。

 

【所在地】富山県富山市下飯野30-1

【球場データ】両翼:99.1m 中堅:122m 内外野:全面人工芝 スコアボード:電光掲示板 照明:あり 収容人員:30003人

【アクセス】

富山駅正面口4番のりばより富山地方鉄道バス 「直行・運転教育センター」「西町経由 運転教育センター・済生会病院」行で「運転教育センター」下車後徒歩約5分
もしくは同バス「荒町・水橋経由 中滑川・滑川駅前」「荒町経由 水橋東部団地」行で「針原小学校前」下車後徒歩約15分
プロ野球等開催時には富山駅正面口より臨時バスあり

富山駅地鉄ビル前のりばより富山地方鉄道バス 「県リハビリセンター」行で「下飯野」下車後徒歩約10分 本数こそ少ないが、最寄駅の東富山駅と球場付近を結ぶ唯一のバス路線である。

東富山駅から徒歩約25分、またはタクシー約10分