広島六大学野球連盟に所属する広島国際学院大学野球部の練習拠点であり、広島六大学野球連盟の公式戦も開催されるグラウンドは広島市の東部、安芸区の高台にあるキャンパス内に設けられています。

大学野球リーグの公式戦が開催されるとはいえ球場設備はあくまでも「練習場」としての性格が強く、両翼93m、中堅121mのフィールドの広さはともかく、全面土となっており筆者が訪問した時も風が強く土埃が舞いたびたび試合が中断するほどでした。外野のフェンスも金網でスコアボードも手動パネル式で施設的には脆弱です。

観客席も本部席とダグアウトの間にコンクリート打ち放しのものがあり、3塁側ダグアウトの上にのみベンチの座席が設けられています。

またバックネットも自立式で観戦環境はあまりよくありませんね。

アクセス的にも最寄りのバス停から登り坂を延々と登って約20分と訪問にはなかなか覚悟が要りそうです。加盟校のグラウンド持ち回りでリーグ戦を開催している広島六大学リーグですが、選手たちのことを考えるともう少しちゃんとした野球場でプレーさせてあげたい気持ちになります。(入場料無料なのが魅力ですが、公営の球場で入場料をとってもいいのではないかと思います。)

【参考】広島六大学リーグ各校のグラウンド  近大工学部 広島経済大 広島修道大 広島工業大

 

さて、この春のリーグ戦でも2位に食い込んだ広島国際学院大ですが少子化の影響もあり近年定員割れが続いたことで、今年の6月に2020年春の新入生募集を停止、2023年で閉校されることが発表されました。

よって野球部も現在の1年生が最後の世代となり、廃校と同時に野球部も歴史に幕を閉じることになりますが、問題なのは広島六大学野球連盟の運営。名前の通り加盟校が広島国際学院大を含めて6校ですので、広島国際学院大閉校後にリーグがどうなるのか?またこのグラウンドがどうなるのか?気になるところですね。

 

【所在地】広島県広島市安芸区上瀬野町517ー1
【球場データ】両翼:93m 中堅:121m 内外野:全面土 スコアボード:手動パネル式 照明:簡易のみ 収容人員:約500人

【アクセス】広島バスセンターもしくはJR八本松駅から芸陽バス「桜河内」バス停より徒歩約20分