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6月2日に倉敷マスカットスタジアムで行われた都市対抗野球大会中国二次予選第2代表決定トーナメント準決勝、JR西日本×シティライト岡山の観戦記です。
2008年に創部以来、都市対抗野球大会、日本選手権大会のいわゆる「二大大会」の代表決定戦に11回進みながらあと一歩届かずが続くシティライト岡山。

<シティライト岡山のこれまでの代表決定戦>
2012年選手権第2代表決定戦  ●0-8伯和ビクトリーズ
2015年都市対抗第2代表決定戦 ●0-5三菱重工広島
2015年選手権第1代表決定戦  ●1-4三菱重工広島
2015年選手権第2代表決定戦  ●1-7伯和ビクトリーズ
2016年選手権第1代表決定戦  ●3-13JFE西日本
2016年選手権第2代表決定戦  ●0-9JR西日本
2017年都市対抗第1代表決定戦 ●2-3三菱重工広島
2017年都市対抗第2代表決定戦 ●1-4JR西日本
2017年選手権第2代表決定戦  ●1-8三菱重工広島
2018年選手権第1代表決定戦  ●0-5JFE西日本
2018年選手権第2代表決定戦  ●7-8三菱重工広島

今年こそ悲願の全国大会出場成るか?前日の第1代表決定トーナメント準決勝のJFE西日本戦は延長14回、5時間を超える激闘の末敗れ、負けたら終わりの第2代表決定トーナメントになります。
対するは一昨年、昨年と2年連続都市対抗本大会で8強入りしているJR西日本。こちらもここで負けるわけにはいかない両チームにとって「絶対に負けられない戦い」になりそうです。

<スタメン>
【先攻:JR西日本】
①ライト   春原
②レフト   石嵜
③サード   藤澤
④ファースト 田村
⑤センター  佐藤
⑥セカンド  大倉
⑦DH    蔵桝
⑧ショート  嶋谷
⑨キャッチャー原田(廣)
先発ピッチャー前元(写真下)
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【後攻:シティライト岡山】
①ライト   谷
②センター  丸山
③レフト   岩重
④DH    小竹
⑤ファースト 白川
⑥キャッチャー妹尾
⑦ショート  菅元
⑧サード   五十嵐
⑨セカンド  北川
先発ピッチャー後藤田(写真下)
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シティライトの5番白川はいわゆる「当て馬」で1回の守備から左打者の瀬戸口がファーストに入りました。
先発ピッチャーはJRがアンダーハンドの前元、シティライトが後藤田の大卒3年目同士のマッチアップになりました。

<試合概況>
先手を取ったのはJR。2回表、先頭の5番佐藤がセンターオーバーの三塁打で出塁すると、6番大倉がきっちり犠飛を打ち上げ佐藤を迎え入れます。
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しかしシティライトはその裏、先頭の小竹が死球で出塁すると偵察メンバーに代わって出場の5番瀬戸口がライトスタンドに2ラン本塁打を放ち、逆転に成功します。
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勢いに乗るシティライトは4回にも四球、ヒットで作った無死1・2塁の場面で6番妹尾の犠打が野選を誘い、無死満塁の大チャンスを作りJR先発の前元をKOします。
JRにとっては絶体絶命の場面でリリーフに立った2番手の岡田は、このピンチで7番菅元を三振、8番五十嵐をピッチャーゴロ併殺に討ち取るという最高の形でシティライトに追加点を許さずピンチを切り抜けます。
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これで試合の流れがJRに傾いたか、6回表先頭の春原がライトへの二塁打で出塁すると4番田村がレフトオーバーの適時二塁打を放ち同点に追いつきます。
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さらに続く5番佐藤がレフト前に弾き返し、2塁走者田村が本塁を狙いますがシティライトレフト岩重からの好返球もあり本塁憤死、勝ち越すことができません。
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その後シティライトは7回、8回と得点圏に走者を進めますがJR2番手の岡田が踏ん張り得点を許さず。一方でJRも9回表5番佐藤がこの試合2本目の三塁打で1死3塁のチャンスを作りますが、次打者大倉のセカンドゴロで本塁突入も憤死。
試合はこのまま延長に入ります。
延長10回表、シティライトは先発の後藤田が続投しJR打線を三者凡退に斬り、チームに勢いを付けます。
その裏、シテイライトはこの回からリリーフのJR3番手山下から2本のヒットと四球で1死満塁のチャンスを作り、打者はこの試合本塁打を放っている瀬戸口。
カウント0-2から瀬戸口が打った打球は高いバウンドのゴロとなり、ピッチャー山下が掴み本塁に送球しますがこれが悪送球となり3塁走者が生還。
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思わぬ形で決勝点が入り、シティライトがサヨナラ勝ちで悲願の都市対抗出場に「マジック1」としました。
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<注目選手など雑感>
負けたら終わりの第2代表決定トーナメント。まさに「天国と地獄」「Dead or Alive」といった結末になりました。
勝ったシティライト岡山の立役者は何と言っても10回完投勝利の後藤田。
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驚くようなボールは決してありませんが、制球よく丁寧に投げ込む投球でJR打線を2点に封じ、味方のサヨナラ勝ちを呼び込みました。関西学院大出身の3年目がエースとして一本立ちした印象です。
打線では偵察メンバーに変わって出場の瀬戸口が先制の2ラン本塁打にサヨナラエラーを呼び込む最後のゴロを放つなどラッキーボーイ的な活躍を見せ起用に応えました。
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チームに勢いがある時はこういうラッキーボーイが必ず現れるものですが、この試合の瀬戸口はまさにそういった存在でしたね。
シティライトは主将の丸山、中軸の岩重、小竹もきっちり仕事をしており確実に力を付けてきたことがよくわかる試合ぶりでした。
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シテイライトは翌日の「12回目」となる代表決定戦で、これまで代表決定戦で5度苦杯をなめた三菱重工広島を3―2で降し、ついに悲願の全国大会初出場を果たしました。主将の丸山は11年前に野球部を作った丸山社長の息子さん(会社での役職は「取締役 広報部長」とのこと!)。最高の親孝行になりましたね。
決して野球エリートと呼ばれるような名門校の出身者は多くないですが面白い選手も多く、初めての全国の舞台で大暴れしてもらいたいですね。
敗れたJRはこれで予選敗退が確定。3年連続で進んでいた東京ドームへの道が断たれました。選手個々の能力は中国地区でも随一と言える陣容でしたが、今大会は投打がうまく噛み合わなかった感じですね。
そんな中でも光ったのはドラフト解禁年の選手たちの活躍。
試合概況に記した4回の無死満塁の大ピンチを切り抜けた近大出身2年目の岡田はその後9回まで6イニングを無失点の好投。
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時折帽子を飛ばしながら投げ込む140キロ台中盤のストレートには威力があり、貴重な左腕として今後の活躍次第ではドラフト戦線に上がってきそうです。
野手では三塁打2本を含む3安打を放った報徳学園出身高卒3年目の佐藤。
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2本の三塁打はともにあと一歩でスタンドインというパンチ力を見せ、さらにその打球を三塁打にする快足も見せ、守備でもタッチアップで三塁を狙った走者を三塁で刺すかというレーザービームも見せ、貴重な右打ちの外野手として注目を集めそうです。
JRは上記2人に加え、4番の田村などタレントはそろっていますので補強選手として東京ドームに顔を見せる選手も出てくると思います。補強された選手では東京ドームでのひと暴れを、チームとしては秋の日本選手権予選での捲土重来に期待したいですね。

JR西日本   0100010000=2
シティライト岡山0200000001x=3
【延長10回サヨナラ】
(J)前元、岡田、●山下ー原田(廣)、山岸
(シ)○後藤田ー妹尾
【本塁打】(シ)瀬戸口
【三塁打】(J)佐藤×2
【二塁打】(J)春原、田村

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