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昭和の高校野球ファンには「攻めダルマ」蔦文也監督率いる「やまびこ打線」の池田高校の記憶は鮮烈に残っていると思いますが、その池田高校のふるさと徳島県三好市の旧池田町エリアの吉野川河川敷にある1975年開場の野球場です。単に「池田球場」と呼ばれることもあるようです。
池田高校が甲子園初出場を決めた時の蔦監督の名言として知られる「山あいの町の子供たちに一度でいいから大海を見せてやりたかったんじゃ」を象徴するような周囲を山に囲まれた自然豊かな環境は本当に打球音がやまびことして返ってきそうな感じがします。
球場設備は吉野川の河川敷に整備されたため手動パネル式のスコアボードに照明設備は備えられていますが、原則簡易的な設備になっています。
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これは立地的な問題によるもので台風、集中豪雨などで吉野川が増水するとこの球場も水没することが多いようで、事実2014年の台風12号による増水の影響で球場が冠水した影響で予定されていた四国アイランドリーグの公式戦が中止になったこともあるようです。
観客席はバックネット裏から1塁側にかけて斜面を利用した形で屋根付きのスタンドが設けられていますが、バックネットとスタンドの間には車が通行できるような道路が通っています。
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おそらくもともとはこの斜面スタンドはなく、球場の外周道路が通っていたところに後付で斜面を利用した観客席が整備されたんでしょうね。
また、1・3塁側には簡易スタンドも設けられていますが、3塁側が特徴的な構造になっています。
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写真の通り3塁側スタンドの目の前がブルペンになっていて、柵はあるもののブルペンに降りれちゃうオープンな「かぶりつき」状態になっています。
さらにほかの球場にはない特徴(突っ込みどころ)として球場上空を高速道路(徳島自動車道)の橋脚が通っていること。
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「池田へそっ湖大橋」という名前が付いていてプレーには支障はないようですが、バックネット裏の道路やこの橋など普通の球場ではお目にかかれないものが多い野球場ですね。
先述の通り年に1~2回四国アイランドリーグPlusの公式戦が開催されるなど活躍しているようです。

【所在地】徳島県三好市池田町イタノ3184番地1地先
【球場データ】両翼:92m 中堅:120m 内野:土 外野:天然芝 スコアボード:手動パネル式 照明:あり 収容人員:約1000人
【アクセス】鉄道:四国旅客鉄道(JR四国)土讃線阿波池田駅下車。
最寄りのインターチェンジ:徳島自動車道 井川池田インターチェンジ。
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