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石川県金沢市の西部緑地公園内に1974年に開場した石川県所有の野球場です。1981年には照明設備が追加設置されましたが、この照明は兼六園の徽軫灯籠(ことじどうろうhttp://www.kanazawabiyoyri.com/guide/kenrokuen/spot_kotoji.html)を模してデザインされており、鉄塔は「X」型になっています。
球場設備は両翼が91.5mで狭めですがセンターは122mあり、左中間、右中間はふくらみが大きくファウルグラウンドも取られていため全体的に円形のフィールドになっています。スコアボードは電光掲示板で1993年に改修されたとのこと。風速計があるのが特徴的です。
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収容能力も県下のメイン球場にふさわしく17000人超の収容能力を誇りますが、バックネット裏に屋根がないのは夏場の観戦は厳しいものになりそう。内外野の境目のスタンドは甲子園同様に「アルプススタンド」の名称が付いているようです。
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開場以来県内の高校野球などのアマチュア野球公式戦の会場として使用されるほか、プロ野球も年に数試合公式戦が「北陸シリーズ」として組まれ、地元に系列の新聞社があるドラゴンズやジャイアンツの主催試合が行われています。またBCリーグの石川ミリオンスターズの公式戦も開催されています。
このように使用頻度が高いためエピソードも多く、1993年6月のジャイアンツ×スワローズでは当時ルーキーのスワローズ伊藤智仁がセ・リーグタイ記録の16奪三振を記録しながら、9回2死から篠塚和典にサヨナラ本塁打を浴び0-1で敗れた試合や2014年夏の高校野球石川県大会決勝では8回まで0-8とリードされていた星稜高が9回に一挙9点を奪い大逆転勝利を収めるなど劇的な試合展開が起こる球場になっています。
近年は先述の両翼の狭さや施設の老朽化もあり新球場の建設構想もしばしば出てはいるものの、財政難などで難航しているようです。今後の動向にも要注目ですね。

【所在地】石川県金沢市北塚町東220
【球場データ】両翼:91.5m 中堅:122m 内野:土 外野:天然芝 スコアボード:電光掲示板 照明:あり 収容人員:17126人
【アクセス】JR金沢駅より北鉄金沢バスの下記系統を利用 西口7番線から「52 済生会病院・下安原」行で「袋畠西部緑地公園」下車徒歩5分
東口11番線から「56 済生会病院」行で「西部緑地公園」下車すぐ、「51 みどり・打木」「54 倉部」行で「松島北」下車徒歩10分

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