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長崎県長崎市の平和公園敷地内にある長崎県営の野球場です。
もともとこの場所には1951年開場の「長崎市営大橋球場」があり、高校野球・社会人野球などのアマチュア野球だけでなくプロ野球の公式戦も開催されていました。しかし、施設の老朽化に加え、グラウンドが両翼90m・中堅115mと狭く、照明設備もない、外野フェンス部もラバー部分が少なく安全性に疑問が残る、などの問題点が出てきたことから、野球場を県に移管して全面改築することとなり1997年に九州でも随一の設備を誇る球場として開場し、「長崎県民の夢を大きく育む野球場に育って欲しい」というコンセプトの下で名付けられた「ビッグNスタジアム」という愛称が付与されました。
球場設備は「ビッグN」の名に恥じない全面人工芝が敷設された広いフィールドに25000人収容の大きな観客席を有しています。
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スコアボードは筆者訪問時には改装工事中でしたが、全面電光式の立派なものが備えられており、照明設備ともどもプロ野球の開催に十分耐えうるものになっていると思います。
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スタンドもバックネット裏は跳ね上げ式、そのほかもセパレート式の座席が多く設置されており、外野席にもしっかりと座席が備えられています。収容能力25000人というのも頷けます。
余談ですがスタンドについては、3塁側に長崎本線の高架橋が接しているため、3塁側スタンドは1塁側スタンドよりも若干狭い左右非対称の形状になっています。
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球場外は神宮球場を思わせるコンコースとなっていて非常に雰囲気のある外観になっています。また、球場正面にあるビッグNのロゴが入ったヘルメットのオブジェも印象的です。
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また、この球場の最大のセールスポイントは交通アクセスの良さ。昔からあった球場を改築したこともあり、長崎市内を走る路面電車の電停の目の前というこの規模の野球場としては類を見ないアクセスの良さです。
開場以来プロ野球の公式戦も毎年のように開催され、2000年にはオールスターゲーム、2008年にはファーム日本選手権、2010年と2014年にはフレッシュオールスターゲームなどを開催されています。今後も県内のアマチュア野球の主要会場だけでなく、プロ野球でも活用されていくことと思います。

【所在地】長崎県長崎市松山町2-5
【球場データ】両翼:99.1m 中堅:122m 内外野:全面人工芝 スコアボード:電光掲示板 照明:あり 収容人員:25000人
【アクセス】長崎電気軌道本線・大橋電停下車すぐ
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