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岡山県岡山市北区の岡山県総合グラウンド内にある県営の野球場です。
1951年完成の歴史ある野球場で、こけら落としとなったのは・アメリカ大リーグ選抜チーム対パシフィック・リーグ選抜チームの日米親善野球大会。この試合で、パシフィック・リーグ選抜チームは日本のプロ野球チームとして米国プロ野球チームから初勝利を挙げる快挙を成し遂げました。開場以来高校野球などのアマチュア野球だけでなくプロ野球の公式戦も数多く開催されてきました。
歴史が古いだけに様々なエピソードが生まれています。
1954年に誕生した「高橋ユニオンズ」はこの球場で結団式と春季キャンプを行い、その後もキャンプ地としてこの球場を利用してきましたが、1957年2月のキャンプ中に大映に吸収合併されたため、この球場で解散したそうです。
先述の通り数多くのプロ野球公式戦も開催され、特に春先に甲子園球場を高校野球に譲る形になっていたタイガースが1968年と1971年の2回公式戦の開幕試合をこの球場で行っています。プロ野球専用球場以外の地方球場で複数回の開幕試合が行われたのはこの球場だけのようです。
1971年には照明設備が設置されましたが、この照明設備についてのエピソードもあり、1982年7月8日のカープ×タイガース戦では試合中停電が発生し、長時間試合が中断されるトラブルが発生したことは有名な話です。(停電の原因は蛇が照明設備に入り込んだためだったようです。)
しかし1980年代に入ると施設の老朽化が進み、公称15000人~16000人と収容人員が少なく狭隘であったことなどから、新たな県営球場建設の必要性が問われるようになり1995年に倉敷マスカットスタジアムが完成すると、プロ野球の公式戦など県内のメイン球場の役割をマスカットスタジアムに譲ることになりました。
さて、現在の球場設備ですがフィールドは両翼91mと近年の野球場に比べると狭さは感じますが、グラウンドコンディションは良好。照明設備とパネル式のスコアボードを完備しています。
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観客席はバックネット裏のみ背もたれ付きのセパレート式座席になっており、屋根はないもののグラウンドの視認性は抜群で観戦環境は悪くないと思いました。
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先述のスコアボードに観客席の雰囲気に「昭和っぽさ」が残っており、レトロな感じがする野球場です。
県内のメイン球場としての役割はマスカットスタジアムに譲ってはいるものの、まだまだ活躍の場が多い野球場ではないかと思います。

【所在地】岡山県岡山市北区いずみ町2-15
【球場データ】両翼:91m 中堅:122m 内野:土 外野:天然芝 スコアボード:パネル式 照明:あり 収容人員:13199人
【アクセス】JR岡山駅 7番乗り場から、岡電バス・中鉄バス 「津高営業所」「半田山ハイツ」「津高台」行きなどで、スポーツセンター前下車。

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