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8月7日に北九州市立大谷球場で行われたJABA九州大会予選リーグ、JR九州×日立製作所の観戦記です。
100年近い部の歴史を誇りながら、なぜか都市対抗野球大会と日本選手権の社会人野球2大大会において一度も決勝進出を果たしたことがなく、「社会人野球界の七不思議」とも言われてきた日立製作所。創部100年目を迎えた本年、最終的に新人賞にあたる「若獅子賞」を受賞したルーキーの田中(俊)、菅野の活躍もあり初の決勝進出を果たし、決勝では惜しくもトヨタ自動車に敗れ準優勝に終わりましたが創部100年目にふさわしい戦いぶりでした。すでに4月の日立市長杯を優勝したことにより秋の日本選手権への出場権を確保しており、悲願の日本一を果たすべくさらなるチーム力の向上を目指したいところ。
対戦相手は地元北九州のJR九州。都市対抗野球ではベスト8まで勝ち進んでおり、好ゲームが期待できそうです。

<スタメン>
【先攻:日立製作所】
①セカンド 田中(俊)
②ショート 野中
③レフト 伊禮
④ライト 菅野
⑤DH 岡崎
⑥センター 藤島
⑦ファースト 吉田
⑧サード 髙田
⑨キャッチャー 山川
先発ピッチャー 樋口(写真下)
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【後攻:JR九州】
①センター 犬塚
②DH 刀根
③ライト 岩切
④キャッチャー 佐野
⑤ファースト 中野
⑥サード 東向
⑦ショート 原口
⑧レフト 池田
⑨セカンド 石橋
先発ピッチャー 吉田(写真下)
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日立は都市対抗でも活躍した中村(良)、田中(政)らのアラサーのベテランはお休み。5番に座った主将の岡崎以外は若獅子賞コンビの田中(俊)、菅野をはじめ入社3年目までの選手をスタメンにそろえてきました。先発投手も大卒2年目の樋口で地元福岡の筑陽学園出身の右腕が故郷に錦を飾れるか?
一方のJRは長くチームを支えてきたベテランから若手への世代交代を図っており、社会人日本代表でもマスクをかぶった中野をファーストに回し、高卒4年目捕手の佐野を4番キャッチャーで起用。3番岩切、7番原口も高卒3年目、1番犬塚、8番池田は大卒ルーキーと若手を前面的に起用しています。先発ピッチャーは高卒5年目の吉田が務めます。

<試合概況>
試合は初回から動きます。
日立は1回、さっそく若獅子賞コンビが機能し田中(俊)がヒットで出塁すると、野中がきっちり犠打で進塁させ4番菅野の適時打で1点を先制します。
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その裏JRも負けじと3番岩切がライトスタンドに豪快に叩き込むソロ本塁打が出てすかさず同点に追いつきます。
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しかし日立は2回表9番山川の適時打ですぐに勝ち越し。
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さらに1番田中がヒットで続き2死1・2塁となるとJRベンチは先発の吉田を諦めリリーフに佐々を送ります。
しかし、佐々が制球に苦しみ2番野中、3番伊禮に連続四球を与えてしまい押し出しでさらにもう1点を与えてしまいます。
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勢いに乗る日立は3回にも佐々の制球難に付け込み、9番山川の2打席連続となる2点適時打と2番野中の適時打で3点を追加し、リードを5点に広げます。
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続く4回にも5番で主将の岡崎がJR3番手の緒方からレフトスタンドに本塁打を叩き込み、リードは6点となりコールドゲームも見えてきそうな展開になってきます。
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地元でのコールド負けは避けたいJRは試合途中からベテラン中野がファーストからキャッチャーに回り、レフトにも藤島が入り、さらに7回からはベテランサイドハンドの濱野をリリーフに送り試合の立て直しを図ります。
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初回の岩切の本塁打以降、日立先発の樋口に抑えられてきたJR打線は7回裏先頭の5番中野が二塁打で出塁すると、7番原口と途中出場で8番に入った藤島の連続適時打二塁打で2点を返します。
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しかし反撃もここまで。日立が序盤の大量得点に物を言わせJR九州を降しました。

<注目選手など雑感>
日立製作所が都市対抗野球準優勝の実力を発揮したゲームでした。
若獅子賞コンビの田中(俊)、菅野は初回の先制点に大きく貢献するなど存在感を示しました。
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田中(俊)は好調カープをトップバッターとして支える兄、広輔の様な斬り込み隊長役を果たし2安打2四球1盗塁と活躍。菅野も2安打とすっかりチームの中軸といった感じでした。この2人がチームを活性化させたんだなというのが観戦しながら伝わってきました。
大卒2年目の捕手、山川も3安打3打点の大活躍。
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都市対抗本戦では2期上の中園、富士重工業から補強の唐谷がいたため出番がありませんでしたが、正捕手奪取に向けていいアピールになりました。9回の3本目のヒットは一塁にヘッドスライディングで掴み取った内野安打、意気込みが伝わってくるようなプレーでした。
日立先発の大卒2年目の樋口は7回に少々疲れが見えたか2点を失いましたが7回被安打5の3失点、8つの三振を奪う立派なクオリティスタート。
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都市対抗では1試合2/3イニングだけの登板でしたがテンポの良い投球で今後が楽しみな投手ですね。
敗れたJRはベテランたちの踏ん張りで何とかコールド負けは免れましたが、投手陣が11四球と乱れ自滅に近い形になってしまいました。若さが出てしまった部分は否めません。
しかしながら高卒3年目の岩切が本塁打を含む2安打、同じく高卒3年目の原口が適時二塁打といいプレーも見られました。
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育てながら勝つことはなかなか困難であると思いますが、ベテランたちのバックアップがあるうちに、ベテランたちを手本に成長していってほしいものですね。

日立製作所123100000=7
JR九州   100000200=3
(日)○樋口、望月-山川
(J)●吉田、佐々、緒方、濱野-佐野、中野
【本塁打】(日)岡崎
      (J)岩切
【二塁打】(J)中野、原口、藤島

【打撃成績】
<日立製作所>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(二)田中(俊)  3-2-0-1-1-2-0
(遊)野中    3-2-1-1-1-2-0
(左)伊禮    1-0-1-0-0-3-0
 打左 中村(将)2-0-0-0-0-0-0
(右)菅野    5-2-1-1-0-0-0
(指)岡崎    4-1-1-0-0-1-1
(中)藤島    4-2-0-0-1-0-0
(一)吉田    3-0-0-0-0-2-1
(三)髙田    4-0-0-0-0-1-0
(捕)山川    5-3-3-0-0-0-0

<JR九州>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(中)犬塚    3-0-0-0-0-0-0
 打中 田中  0-0-0-1-0-1-0
(指)刀根    1-0-0-0-0-0-1
 打指 集   3-0-0-0-0-0-2
(一)岩切    4-2-1-0-0-0-0
(捕)佐野    0-0-0-0-0-1-0
 一 三丸   3-0-0-0-0-0-1
(一捕)中野  4-1-0-0-0-0-1
(三)東向    4-1-0-0-0-0-0
(遊)原口    4-1-1-0-0-0-2
(左)池田    2-0-0-0-0-0-2
 左 藤島   2-1-1-0-0-0-0
(二)石橋    3-0-0-0-0-0-1
 打 塩田   1-0-0-0-0-0-0

【投手成績】
<日立製作所>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
樋口      7-3-3-5-2-8
望月      2-0-0-1-0-2

<JR九州>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
吉田      1.2-2-3-5-1-1
佐々      0.2-3-3-1-6-0
緒方      3.2-1-1-3-2-0
濱野      3  -0-0-3-2-1

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