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7月15日に広島県総合グランド野球場で行われた全国高校野球選手権広島大会の2回戦、世羅高×崇徳高の観戦記です。
有休を取得したこの日、この時期は野球観戦に限るとばかりに自転車で行ける広島県総合グランドへ出かけてきました。お目当ては春の中国大会チャンピオンの崇徳高、古くは1976年の選抜高校野球大会でのちにカープに入団する山崎隆造らを擁し優勝し、プロ野球選手も多く輩出している強豪校ですが、夏の甲子園は選抜優勝直後の1976年以来40年、選抜を含めても1993年以来23年甲子園出場から遠ざかっています。春の中国大会を制した勢いで久々の甲子園出場を果たしたいところ。ただ、福岡では春の九州大会チャンピオンの福岡大大濠が初戦で敗退するなど一発勝負の高校野球だけにどのような初戦になるか?
対戦相手は県北部に所在する世羅高。全国高校駅伝では9回の優勝を誇る陸上長距離界では名門校ですが、野球部は部員が17人と小所帯。1回戦を勝ち上がった勢いで優勝候補相手にどこまで食い下がれるか?

<スタメン>
【先攻:崇徳高】
①レフト 矢田
②センター 中村
③ショート 松本
④ファースト 瀬尾
⑤キャッチャー 松埜
⑥サード 高橋
⑦ライト 新中
⑧ピッチャー 佐々木(写真下)
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⑨セカンド 二寶

【後攻:世羅高】
①ショート 高本
②セカンド 山根
③ファースト 松尾
④レフト 榎本
⑤サード 伊達
⑥センター 松浦
⑦ピッチャー 中村(写真下)
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⑧キャッチャー 貞広
⑨ライト 長岡

崇徳はサウスポーの高原と193cmの大型右腕河合という左右の好投手を擁していますが、この試合の先発は背番号11の佐々木、どのような投球を見せるか?
対する世羅は2年生エースの中村が先発のマウンドに立ちます。

<試合概況>
先制点を挙げたのは崇徳。初回、1番矢田の内野安打、2番中村のヒットでチャンスを作ると3番松本がきっちりと犠打を決め、4番瀬尾の内野ゴロの間に走者が生還し、1点を先制します。
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1点の先制を許した世羅先発の中村ですが、丁寧な投球で崇徳打線に追加点を許しません。
中村の踏ん張りに応えたい世羅打線ですが、崇徳先発の佐々木の前に5者連続三振を奪われるなど3回まで完全に抑え込まれます。
4回裏、1番高本の打球はセンター前に抜ける初ヒットかと思われましたが、崇徳ショートの松本が好守を見せ走者を出すことができません。
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追加点を奪えず中盤まで進んでしまった崇徳ですが5回も簡単に2アウトを取られますが、1番矢田のバットが嫌なムードを断ち切ります。初球を振りぬいた打球はセンターバックスクリーンに飛び込む本塁打となり、リードを2点に広げます。
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さらにこの回、四球とエラーでもう1点を加えると崇徳が世羅を圧倒し始めます。
6回表には8番佐々木のスクイズでリードを広げ、さらに7回には5番松埜、6番高橋の適時打で3点を奪い7回コールドの要件を満たす7点差をつけます。
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崇徳先発の佐々木は6回まで世羅打線をパーフェクトに封じていましたがコールド要件を満たした7回裏は長身右腕の河合が登板。
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河合も危なげなく世羅打線を3人で仕留め、試合は7回コールドで崇徳が制し初戦を突破、甲子園に向けて順調なスタートを切りました。

<注目選手など雑感>
優勝候補の崇徳が序盤ややもたついたものの地力を見せつけコールド勝利で好発信しました。
背番号1の高原を温存して先発させた佐々木は公式戦初先発だったそうですが、危なげない投球で6回を5者連続を含む10奪三振の快投。腰を大きく捻りこんで、バッターに背番号を向けるようなピッチングフォームからキレのあるボールを投げ込んでいました。雨の順延の影響で明日が連戦で3回戦となる日程で高原を温存できたのはチームとして大きいでしょうね。
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7回コールドの参考記録とはいえ、河合との継投でパーフェクトはお見事でした。
野手では本塁打を含む3安打3得点の矢田。
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追加点を奪えない状況のチームのムードを変える本塁打でコールド勝ちに繋げました。春の大会では3試合連続本塁打を打ち、優勝の立役者となったトップバッターは夏も期待できそうです。
走攻守で高いレベルのプレーを見せたのは松本。
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守備では先述の通りセンター前に抜けるかという打球を広い守備範囲でショートゴロに仕留め、塁に出れば2つの盗塁を決めるなど印象に残るプレーでした。中国大会チャンピオンらしく、タレント揃いのチームだと思います。
敗れた世羅ですが、試合中盤までは2年生エースの中村が崇徳打線を相手によく健闘したと思います。
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緩い変化球を交え、崇徳打線のタイミングを外す投球で4回まで1失点と踏ん張りましたが、矢田に本塁打を浴びた後は実力差が出てしまった感じでした。
打線のほうも崇徳投手陣に11三振を許すなど完全に力負けでした。17人という小所帯で実戦練習なども難しい環境だと思いますが、この試合で経験を積んだ2年生を中心にした新チームでの活躍に期待したいですね。

崇徳1000213=7
世羅0000000=0
【7回コールド】
(崇)○佐々木、河合-松埜
(世)●中村、野上-貞広
【本塁打】(崇)矢田
【二塁打】(崇)高橋
※7回参考、継投ではあるものの崇徳投手陣完全試合達成。

【打撃成績】
<崇徳高>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(左)矢田    4-3-1-1-0-0-0
(中)中村    2-1-0-1-1-1-0
(遊)松本    2-1-0-2-1-1-0
(一)瀬尾    3-0-1-0-0-1-1
(捕)松埜    4-1-1-1-0-0-1
(三)高橋    4-2-2-0-0-0-0
(右)新中    4-2-0-1-0-0-0
(投)佐々木   2-1-1-0-1-0-0
 打 白濱    0-0-0-0-0-1-0
 投 河合    0-0-0-0-0-0-0
(二)二寶    3-0-0-0-0-0-0
 打二 亀本  1-0-0-0-0-0-0
 
<世羅高>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(遊)高本    3-0-0-0-0-0-1
(二)山根    3-0-0-0-0-0-0
(一)松尾    3-0-0-0-0-0-2
(左)榎本    2-0-0-0-0-0-2
(三)伊達    2-0-0-0-0-0-2
(中)松浦    2-0-0-0-0-0-1
(投)中村    2-0-0-0-0-0-1
 投 野上    0-0-0-0-0-0-0
(捕)貞広    2-0-0-0-0-0-1
(右)長岡    2-0-0-0-0-0-1
 
【投手成績】
<崇徳高>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
佐々木     6-0-0-0-0-10
河合       1-0-0-0-0-1 
<世羅高>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
中村      6.2-7-6-11-3-2
野上      0.1-0-0-0-1-0

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