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7月10日に広島県総合グランド野球場で行われた全国高校野球選手権広島大会の1回戦、高陽東高×広島国泰寺高の観戦記です。
全国高校野球選手権大会の第1回大会の出場校の10校のうちの一つである広島中の流れをくむ広島国泰寺高校。春の県大会でもベスト16に勝ち進んでおり「101年ぶり」の甲子園を狙います。
対戦相手の高陽東は学校の歴史は浅いものの過去に2回の甲子園出場経験のある公立の雄。秋、春ともに県大会1回戦敗退ですが、秋には春の中国大会を制した崇徳相手に0-1と接戦を演じており侮れない相手だと思われます。

<スタメン>
【先攻:高陽東高】
①セカンド 原田
②センター 矢田
③キャッチャー 中神
④ライト 寺地
⑤ショート 鳴石
⑥サード 酒井
⑦ファースト 玉井
⑧ピッチャー 吉武(写真下)
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⑨レフト 中野

【後攻:広島国泰寺高】
①レフト 福田
②ショート 川原
③サード 藤木
④ピッチャー 上月(写真下)
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⑤センター 大江
⑥セカンド 佐々木
⑦キャッチャー 澤
⑧ファースト 廣兼
⑨ライト 山口

選手の予備知識はありません。国泰寺は背番号3の上月を先発に起用してきたほか2ケタ番号の選手も先発に起用です。
一方の高陽東は背番号5の中神がキャッチャー、背番号2の酒井がサードと背番号と逆のポジションでの出場になります。

<試合概況>
試合は高陽東が押し気味に進めます。
2回表、1死から6番の酒井が二塁打で出塁しますが後続が続かず無得点。3回にも先頭の中野がヒットで出塁しますが、強硬策に出た1番原田が内野ゴロ併殺崩れ、2番矢田が併殺打となりチャンスを潰します。
4回表、国泰寺は早くも継投に出て、背番号1の戸川をリリーフに送ります。
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戸川は3番から始まる高陽東の攻撃を3人で斬り、試合の流れを手繰り寄せます。
すると4回裏国泰寺は先頭の2番川原が四球を選ぶと、3番藤木の打席でエンドランが決まり無死1・3塁とチャンスを作ります。
ここで4番上月の打球はショートへのゴロ、3塁走者が三本間で挟まれますがタッチを焦ったか高陽東のキャッチャー中神が落球してしまい、思わぬ形で国泰寺に先制点が入ります。
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ここで嫌な流れを断ちきりたい高陽東と畳み掛けたい国泰寺に明暗が分かれます。1死後国泰寺6番の佐々木がスクイズを試みますが、ファウルになります。しかし、佐々木は次の球をセンター前に弾き返し1点を追加、スクイズ失敗を取り返します。
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さらに四球で1死満塁とピンチを広げてしまった高陽東ですが、国泰寺8番の戸川の打球はファーストへのゴロ。併殺でピンチを切り抜けたと思われましたが、併殺を焦ってファンブルし、打者走者を刺しただけに終わりました。
このプレーが響き、国泰寺9番山口がレフトへ弾き返す2点適時打となり、国泰寺がさらにリードを広げます。
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さらに1番福田にも適時打が出て、この回国泰寺が高陽東のミスに付け込み一挙6点のビッグイニングとします。
大きくリードを許した高陽東は5回表に押し出しで1点を返し、さらに2死満塁と追撃を狙います。
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しかし、続く3番中神の打球はセカンド正面のライナーに終わり1点を返すのみに終わります。
するとその裏、1死1・3塁の場面で1塁走者が試みた盗塁に対し、ピッチャーがカットするように送球しますが、この送球をピッチャーがはじいてしまうミスが出て、再びリードを6点に広げられます。
攻撃の手を緩めない国泰寺は6回にも7番澤のレフトスタンドへの本塁打で、7回コールドの要件を満たす7点目のリードを奪います。
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この回さらに2番川原にも適時打が出てさらに1点を追加し、リードを8点に広げます。
追い詰められた高陽東は7回表、四死球とエラーで無死満塁のチャンスを掴みますが、2番矢田の打球は最悪のサードゴロ本塁併殺となり万事休す、国泰寺が7回コールドで圧勝しました。

<注目選手など雑感>
いかに相手のミスに付け込むか?いかにミスの後に踏ん張るか?というポイントで両校の明暗が分かれた試合になりました。
勝った国泰寺は4回のビッグイニングを活かし、コールド勝ちに繋げました。相手のミスに付け込むことはもちろん、犠打やエンドランもしっかり決めており、本塁打を放った主将の澤を中心によくまとまっていたと思います。
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ただ投手陣は高陽東の拙攻の助けられた部分もあり、勝ち抜いていくためにはまだまだ修正が必要になると思います。
敗れた高陽東は序盤に国泰寺先発の上月を相手に走者を出しながら得点を奪いきれなかったことが響きましたね。国泰寺2番手の戸川も決していい出来ではなかったのですが、3併殺は痛かったですね。
守備でも得点につながるようなエラーがありました。実は試合前のノックの時にポロポロとボールをこぼしたり、悪送球が目立ち心配になったのですが、ノックの内容が試合でも出てしまった感じです。コールド負けという残念な結果に終わりましたが沖元監督は前任の広島工時代にベイスターズの石田などを育てた実績のある監督だけに、新チームでの立て直しに期待したいですね。
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高陽東0000100=1
国泰寺000612×=9
【7回コールド】
(高)●吉武、石井-中神
(国)上月、○戸川-澤
【本塁打】(国)澤
【二塁打】(高)酒井
      (国)川原

【打撃成績】
<高陽東高>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(二)原田     3-1-0-0-0-1-0
(中)矢田     3-0-1-0-0-1-0
(捕)中神     3-1-0-0-0-1-0
(右)寺地     4-1-0-0-0-0-3
(遊)鳴石     3-0-0-0-0-0-0
(三)酒井     1-1-0-0-0-2-0
(一)玉井     3-1-0-0-0-0-0
(投)吉武     1-0-0-0-0-0-0
 打 神鳥     1-0-0-0-0-0-1
 投 石井     0-0-0-0-0-0-0
 打 井芹     1-0-0-0-0-0-0
(左)中野      2-1-0-0-0-0-0
 
 打 岡本     0-0-0-0-0-1-0
 
 
<広島国泰寺高>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(左)福田     3-1-1-0-0-1-0
(遊)川原     2-1-1-0-0-2-0
(三)藤木     3-1-0-0-1-0-0
(投一)上月   3-1-0-1-0-0-0
(中)大江     3-0-0-0-0-0-2
(二)佐々木   3-1-1-0-0-0-1
(捕)澤      2-2-1-0-0-1-0
(一)廣兼     0-0-0-0-0-0-0
 打 上藤    0-0-0-0-1-0-0
 投 戸川    2-0-1-0-0-0-0
(右)山口     3-1-2-1-0-0-0
 
【投手成績】
<高陽東高>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
吉武     4-6-5-5-2-1
石井     2-3-2-3-2-2
 
<広島国泰寺高>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
上月     3-0-0-3-0-1
戸川     4-1-1-3-6-3

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