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7月2日にマツダスタジアムで行われたウエスタンリーグ公式戦、カープ×ドラゴンズの観戦記です。
トップ写真は両チームの二軍監督。ドラゴンズはご存じ「ガッツ」小笠原道大監督。昨シーズンオフの現役引退後即二軍監督に就任、現役時代の実績はご存じのとおりと思います。一方カープの水本勝己監督はテスト入団で現役時代は一軍出場なしのまま引退、ブルペン捕手などでチームを支えた苦労人という好対照のキャリアです。
さて「神ってる」という言葉が出るくらい好調のカープ一軍ですが、いつ主力選手に故障が発生するかもしれません。その時の代役を務められる選手は当然のことながらファームから出てこなければなりません。若鯉たちのプレーに注目です。
 
<スタメン>
【先攻:ドラゴンズ】
  ライト 友永
  セカンド 三ツ俣
  DH 遠藤
  サード エルナンデス
  レフト 松井(佑)
  ショート 阿部
  ファースト 赤坂
  キャッチャー 木下
  センター 近藤
先発ピッチャー 佐藤(写真下)
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【後攻:カープ】
  センター 野間
  セカンド 庄司
  サード 堂林
  レフト プライディ
  ライト 土生
  ファースト 美間
  ショート 桒原
  キャッチャー 中村(亘)
  ピッチャー 塹江(写真下)
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同じセリーグ所属ながら、DH制を使用するドラゴンズとあくまでも一軍と同じ9人制を徹底するカープ。両チームの育成方針の違いが出ているようで面白いですね。
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ドラゴンズは近年の即戦力重視のドラフト戦略で入団した社会人出身の選手がスタメンに多く名を連ねています。社会人野球をよく観戦している筆者には懐かしい名前が並んでいますが、二軍でくすぶってしまっているのも寂しいところ。彼らがいるおかげか(?)ウエスタンリーグでドラゴンズが首位を走っています。
対するカープも3番で堂林が出場。同じ右打者の鈴木誠也が大ブレーク中で、サードのポジションでも安部がいい仕事をしており、このままだと居場所がなくなってしまうかも…。とはいえ「有事」に備えしっかり準備をしておきたいところ。
先発投手はカープが高卒2年目左腕の塹江、ドラゴンズは東北福祉大出身のルーキー佐藤というマッチアップになりました。
 
<試合概況>
両先発投手の好投で試合は静かに立ち上がります。
先制点を奪ったのはドラゴンズ。
4回表2死後5番松井(佑)のセンターオーバー二塁打と6番阿部の内野安打で2死1・3塁とすると、ここでカープ先発塹江の7番赤坂への2球目がワイルドピッチとなり、ドラゴンズが先制します。
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さらに5回には8番のルーキー木下にレフトスタンドに叩き込む本塁打が出て、リードを2点に広げます。
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ドラゴンズ先発の佐藤の前に6回まで無得点に封じられていたカープですが、7回裏、この回からリリーフのドラゴンズ2番手の岩瀬(!)から先頭のプライディがライトへの二塁打で出塁します。
岩瀬は続く二者を打ち取りますが、7番桒原に四球を与えたところでドラゴンズベンチが動き3番手に阿知羅を送ります。
阿知羅のワイルドピッチで2死2・3塁となると代打の天谷がバットを折りながらもレフト前に弾き返し、二者を迎え入れ同点に追いつきます。
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さらに代打中東のヒットと盗塁でチャンスを広げると、1番野間が二遊間へのヒットを放ち、二者が生還しカープが勝ち越しに成功します。
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このままカープが逃げ切るかと思われましたが、ドラゴンズも粘りを見せ9回表にカープ5番手の飯田を攻め、8番木下のセンターオーバーに適時二塁打でまずは1点差に詰め寄ります。
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さらに1番友永の犠牲フライでドラゴンズが土壇場で同点に追いつきます。
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その裏、同点に追いつかれたカープはドラゴンズ4番手の金子を攻め、代打上本のヒットと犠打で1死2塁とすると、ここからドラゴンズベンチが勝利への執念を見せます。
まず、前の打席で代打で同点打を放っている天谷を敬遠で歩かせ塁を埋めると、リリーフに5番手の三ツ間を起用。
三ツ間は起用に答え、9番途中出場の船越を三振に斬るとドラゴンズベンチは左打者の野間に対し左腕の八木を6番手として送ります。
この場面で野間はセカンドへのボテボテの打球となりますが、これがラッキーな内野安打となり、2死満塁とチャンスが広がります。
さらにこの場面でカープにとっては「神風」ならぬ「神雨」といえるような雨脚の強い雨が降り出します。
この雨が八木の投球に影響を及ぼしたか、2番庄司への初球がすっぽ抜けとなり、庄司のヘルメットにあたる死球となり、押し出しという思わぬ形でカープがサヨナラ勝ちを収めました。
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<注目選手など雑感>
一軍が「神ってる」と二軍にも影響を及ぼすのか?としか思えないような「神雨」と呼べるような雨で試合が決着しました。(この雨も試合終了から30分もたたずに上がりました。)
まずはカープの一軍で主力選手の故障などの「有事」が発生した時のバックアップになりうるかという視点で目についた選手を上げていきたいと思います。
まずは慢性的な左腕不足の一軍にあって先発ピッチャーの塹江のような投手はのどから手が出るくらいの存在になりそうですが、この試合では6回2失点6奪三振の「クオリティー・スタート」といえる内容でした。
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細かいコントロールはまだまだといった印象でしたが、左腕から150キロ前後(筆者が確認できた限りMAXは153キロ)の速球は威力十分で、順調に成長すれば大きな戦力になりそうです。先発投手陣に疲れが出てきそうな夏場に出番があるかな?
1番の野間は2安打2打点1盗塁と昨年のドラ1に恥じない活躍ぶり。
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一軍の外野陣は好調を維持しているため、すぐに出番は回ってこないかもしれませんが、必ず野間の出番は来ると思うので、二軍でしっかりと「待機」していてほしいと思います。
また、新外国人としてリリーフ投手のデラバーを獲得し、ますますその立場が危うくなってきたプライディもこの試合では2安打と存在感を示しました。
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ファームでも打率が2割台前半と苦しんでいますが、今はじっとこらえ日本の投手の配球に慣れ、出番を待ってほしいと思います。「プライディ待機中」!。
敗れたドラゴンズでは先発のルーキー佐藤が6回を散発2安打の無失点と好投しました。
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すでに一軍でのデビューも果たしているドラフト2位ルーキーは直球」は140キロ台前半ながらも低めに制球され、カープ打線に付け入る隙を与えませんでした。この投手も今後が楽しみですね。
また、佐藤とバッテリーを組んだ同じくルーキーの木下は長打2本で2打点と「打てる捕手」というセールスポイントをアピールしました。
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一軍では杉山と桂の2人が熾烈な正捕手争いを繰り広げていますが、2人と同世代の木下がそこに割って入れるかどうか注目ですね。
一方で心配というか寂しさを感じたのがドラゴンズ2番手の岩瀬。
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この試合では直球は140キロを超えることがなく、やはり衰えを感じさせられました。一軍での復活は厳しいかもしれませんね。
 
ドラゴンズ000110002 =4
カープ  000000401×=5
(ド)佐藤、岩瀬、阿知羅、●金子、三ツ間、八木―木下、松井(雅)
(カ)塹江、西原、江草、今井、○飯田―中村(亘)、船越
【本塁打】(ド)木下
【二塁打】(ド)松井(佑)×2、木下
     (カ)中村(亘)、プライディ
 
【打撃成績】
<ドラゴンズ>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(右)友永   4-1-1-0-1-0-0
(二)三ツ俣  4-0-0-0-0-1-1
(指)遠藤   4-0-0-0-0-0-1
(三)エルナンデス 4-0-0-0-0-0-2
(左)松井(佑)4-3-0-0-0-0-0
(遊)阿部   2-1-0-0-0-2-0
(一)赤坂   4-1-0-0-0-0-0
(捕)木下   3-2-2-0-0-1-0
 走捕 松井(雅)0-0-0-0-0-0-0
(中)近藤   3-0-0-0-1-0-3
 
<カープ>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(中)野間   5-2-2-1-0-0-0
(二)庄司   4-0-1-0-0-1-1
(三)堂林   4-1-0-0-0-0-1
(左)プライディ3-2-0-0-0-1-0
(右)土生   2-0-0-0-0-0-0
 打 廣瀬   1-0-0-0-0-0-0
 投 江草   0-0-0-0-0-0-0
 投 今井   0-0-0-0-0-0-0
 打 バティスタ  1-0-0-0-0-0-1
 投 飯田   0-0-0-0-0-0-0
(一)美間   3-0-0-0-0-0-0
 打 上本   1-1-0-0-0-0-0
(遊)桒原   2-0-0-0-1-1-1
(捕)中村(亘)2-1-0-0-0-0-0
 打右 天谷  1-1-2-0-0-1-0
(投)塹江   2-0-0-0-0-0-1
 投 西原   0-0-0-0-0-0-0
 打 中東   1-1-0-1-0-0-0
 捕 船越   1-0-0-0-0-0-1
 
【投手成績】
<ドラゴンズ>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
佐藤     6  -0-0-2-1-4
岩瀬     0.2-0-2-1-1-0
阿知羅    0.1-4-2-3-0-0
金子     1.1-0-1-2-1-1
三ツ間    0.1-0-0-0-0-1
八木     0  -1-0-1-1-0
 
<カープ>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
塹江     6  -2-2-5-3-6
西原     1  -0-0-0-1-1
江草     0.2-0-0-0-0-0
今井     0,1-0-0-1-0-0
飯田     1  -2-2-2-0-0
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