
「海軍の町」として知られる広島県呉市の1951年竣工の歴史ある野球場です。「にかわ」ではなく「にこう」球場と読みます。
昭和からの野球ファンの方であれば「南海ホークス」のキャンプ地として記憶されていると思いますが、「親分」と呼ばれた鶴岡一人監督がこの球場の近所の出身ということもあり、この球場でキャンプを張ったそうです。しかしながら降雪に遭ったり、宿舎も一軍が和風旅館、二軍の選手は海軍の町らしく戦争未亡人の作業所の2階だったりと一部の選手たち(特に野村克也氏)には不評だったようです。鶴岡監督の退任後、一時ホークスのキャンプは行われていませんでしたが、1981年に就任したドン・ブレーザー監督が呉キャンプを復活させ、ダイエーに身売りするまでこの地でキャンプが行われました。
球場設備ですが、フィールドは両翼97.5m、中堅122mと公認野球規則の規格に近い広さになっていますが、これは1993年に行われた全面改修時に拡張されたもので、ホークスがキャンプを張っていた時の広さではありません。使用頻度が多いためか、外野の芝生はやや傷みが目立つのは少し残念です。
スコアボードは電光掲示板で照明設備も備えていて、一定水準以上の設備は整えられています。

観客席もバックネット裏は背もたれ付きのセパレート席になっており、両翼ポール際まで座席が設けられていて、収容能力も15000人と地方の市営球場としてはトップクラスに近いものだと思います。

現在では高校野球広島大会の主要会場の一つとして使用されるほか、カープの公式戦が平日のナイターで年に1~2回のペースで開催されています。また、近年では仙台六大学リーグの仙台大が2月にキャンプを行っています。
【所在地】広島県呉市二河町(二河公園内)
【球場データ】両翼:97.5m 中堅:122m 内野:土 外野:天然芝 スコアボード:電光掲示板 照明:あり 収容人員:15000人
【アクセス】JR呉線呉駅から広島電鉄バス焼山・熊野・苗代方面行き(昭和支所経由)で「上山手橋」もしくは「二河公園」下車。もしくは徒歩約20分。





