
5月8日に広島修道大野球場で行われた広島六大学野球連盟春季リーグ、近大工学部×広島経済大の観戦記です。
「総合力の近大工学部追う広島国際大がⅤ奪取へ虎視眈々」
これはベースボールマガジン社発行の「大学野球」のリーグ戦展望の見出しですが、2強とみられていた近大工学部と広島国際学院大が開幕戦で躓き、一気に混戦となった今季の広島六大学。第5週を終えた段階で近大工学部は広島大に、国際学院は広島経済大、広島大にそれぞれ勝ち点を落とし、広島経済大と広島大が開幕6連勝という予想外の展開となっています。
広島経済大、広島大の直接対決を翌週に控え連勝を維持できるか注目の今週ですが土曜日の1回戦は広島経済大が近大工学部を、広島大が広島修道大をそれぞれ破り連勝を7まで伸ばしての2回戦になります。
しかし第1試合で広島大が8回まで8-4とリードし、開幕8連勝目前にしながらまさかの逆転負けで連勝がストップしました。

広島大の連勝が止まったため、広島経済大としては連勝を8に伸ばしてプレッシャーをかけたいところ。一方で4勝4敗の勝ち点2と苦しい戦いになっている近大工学部としては昨年春秋連覇の王者の意地を見せつけたいところです。
<スタメン>
【先攻:広島経済大】
①ショート 白川
②セカンド 吉岡
③キャッチャー 山田
④ファースト 京條
⑤サード 久家
⑥DH 今岡
⑦レフト 芦谷
⑧ライト 小野村
⑨センター 大野
先発ピッチャー 野村(写真下)

①ショート 岩城
②センター 大田(佳)
③サード 櫻井
④ライト 齋藤
⑤DH 坂本
⑥ファースト 藤丸
⑦セカンド 桑原
⑧レフト 大谷
⑨キャッチャー 大田(圭)
先発ピッチャー 大野(写真下)

広経大のメンバーは当ブログをご覧いただいている方にはおなじみのメンバーになっていると思います。先発ピッチャーはエース尾仲に次ぐ2番手として成長した野村。昨秋のこのカードでは打ちこまれたため(http://blogs.yahoo.co.jp/igechan22/13535446.html)リベンジを果たしたいところ。
一方の近大は先発に3年生右腕の大野を立ててきました。1年生時の秋のこのカードではノーヒットノーランを記録しているとのことで、その時の再現を狙います。
<試合概況>
初回、広経大は近大先発大野の制球難から満塁のチャンスを掴みますが無得点。しかし続く2回にも大野の2つの四死球に付け込み満塁とすると、2番吉岡がセンターオーバーの走者一掃となる三塁打を打ち、一気に3点を先制します。

さらに3番山田にも適時打が出て、この回一気に4点を先制します。

4回にも2つの四球でチャンスを掴むと、近大先発の大野をノックアウト。2番手の向井から3番山田に犠飛が出て1点を追加しリードを5点に広げます。
その裏、近大は3番櫻井の二塁打を足がかりに、5番坂本の適時打でようやく1点を返します。

さらに1死1・2塁としますが7番桑原がセカンドゴロ併殺に打ち取られ追撃ができません。
5回にも1番岩城の適時打でもう1点を返しますがその後が続かず試合は最終回を迎えます。

ここで広経大ベンチが動き、リリーフに牛尾を送ります。

第1試合の広島大の大逆転負けの再来かと思われましたが、この場面で牛尾が落ち着いた投球で近大1番の岩城を注文通りのショートゴロ併殺に抑える見事な火消しでゲームセット。広島経済大が見事に近大からも勝ち点を奪い、開幕8連勝としました。
<注目選手など雑感>
広経大が2回のビッグイニングを活かし、優勝へ大きく前進しました。
その立役者となったのが走者一掃の三塁打を放った吉岡。

第1打席でもヒットを放っており2安打3打点の活躍。第3打席ではきっちりと犠打も決め、3番山田の犠飛に繋げるなど2番打者としての役割もしっかり果たしました。こういった脇役的な選手が活躍するときはチーム状態がいいということでしょうね。
主軸では3番の山田が2打点と仕事をしました。

この春に観戦した2試合では自分のバッティングができていない感じでしたが、調子も上向きになってきたようですね。
投手陣では最終回に制球を乱し完投は逃しましたが、野村が試合をしっかりと作りました。

完封勝利を挙げた広島修道大戦(http://blogs.yahoo.co.jp/igechan22/13916198.html)ほどの調子ではなかったように思いますが、低めにズバッと決まる直球は健在。昨秋苦汁をなめさせられた近大相手に見事なリベンジを果たしました。尾仲との2枚看板は全国でどこまで通用するか観てみたいですね。
敗れた近大は先発大野の乱調がすべてでした。
2番手の向井が犠飛を打たれてからは広経大打線に付け入るすきを与えず、5回2/3を被安打2、三振6の好投を見せただけに悔やまれますね。

野手陣では1番の岩城が1安打1打点2盗塁と存在感を示しました。

昨年秋は1年生ながら首位打者を獲得した2年生は巧打とスピードを感じさせるプレーでした。守備も安定しており、この先の成長が楽しみな選手だと思います。
さて、広経大が開幕8連勝を飾り、いよいよ来週の広島大との直接対決に優勝が懸かります。開場はホームの広経大球場、見事に優勝を決めることができるでしょうか?
広島経済大040100000=5
近大工学部000110000=2
(経)○野村、牛尾-山田
(近)●大野、向井-大田(圭)、中本
【三塁打】(経)吉岡
【二塁打】(近)櫻井
【打撃成績】
<広経大>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(遊)白川 3-0-0-0-0-2-1
(二)吉岡 4-2-3-0-1-0-0
(捕)山田 3-1-2-0-1-1-1
(一)京條 5-0-0-0-0-0-2
(三)久家 3-1-0-0-0-1-1
(指)今岡 4-0-0-0-0-0-0
(左)芦谷 4-0-0-0-0-0-0
右 渡辺 0-0-0-0-0-0-0
(右左)小野村3-0-0-0-0-1-1
(中)大野 3-2-0-0-0-1-1
<近大工>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(遊)岩城 5-1-1-2-0-0-0
(中)大田(佳)4-0-0-0-0-0-2
(三)櫻井 3-1-0-0-0-1-0
(右)齋藤 3-1-0-0-0-1-0
(指)坂本 4-1-1-0-0-0-1
(一)藤丸 4-1-0-0-0-0-1
(二)桑原 3-0-0-0-0-0-1
打 永谷 0-0-0-0-0-1-0
(左)大谷 2-1-0-0-0-2-0
(捕)大田(圭)2-0-0-0-0-0-1
打捕 中本1-0-0-0-0-1-0
走 伊勢田 0-0-0-0-0-0-0
【投手成績】
<広経大>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
野村 8.1-2-2-6-6-6
牛尾 0.2-0-0-0-0-0
<近大工>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
大野 3.1-4-5-4-6-1
向井 5.2-1-0-2-0-6
