
5月7日に下関球場で行われた中国大学野球連盟春季リーグ、環太平洋大×吉備国際大の観戦記です。
3カードが終了した中国大学野球リーグ、環太平洋大が前週の徳山大との首位攻防戦を連日の逆転勝利で制し(第2戦の観戦記http://blogs.yahoo.co.jp/igechan22/13952487.html)6勝1敗の勝ち点3で首位を走ります。4週目の対戦相手は現在4勝2敗の勝ち点2で2位につける吉備国際大。中国大学リーグの一部校の中で唯一観戦していなかったチームですが、この環太平洋大との直接対決で勝ち点を奪えば優勝の目も出てくるためどのような試合展開になるか注目の一戦です。
<スタメン>
【先攻:吉備国際大】
①センター 早嶋
②サード 藤本(恭)
③ショート 松本
④DH 田中(雄)
⑤ライト 岩本
⑥キャッチャー 藤本(将)
⑦レフト 田中(廉)
⑧セカンド 大崎
⑨ファースト 佐藤
先発ピッチャー 萩原(写真下)

①センター 沖繁
②セカンド 後藤
③サード 野村(颯)
④キャッチャー 志賀
⑤DH 高祖
⑥ライト 浅野
⑦ファースト 野村(尚)
⑧レフト 侍園
⑨ショート 重石
先発ピッチャー 和田(写真下)

吉備国際大の選手の予備知識は初見のため全くありません。環太平洋大は前回観戦時から若干メンバーが入れ替わっていますが、先発ピッチャーは当ブログですっかりおなじみのサウスポー・和田です。
<試合概況>
試合は吉備国際が押し気味に進めます。
初回、2死後3番松本、4番田中(雄)の連打でチャンスを作りますが5番岩本はライトフライに倒れ無得点。4回にも2つの四球を絡め1死満塁と和田を攻めたてますが7番田中(廉)がセカンドゴロ併殺に打ち取られ得点を奪えません。環太平洋大は和田がピンチを背負いながらしのぎ切り得点を許しません。
吉備国際大先発の萩原の前にチャンスらしいチャンスも作れなかった環太平洋大は7回2死後4番志賀がライトオーバーの二塁打でチャンスを作りますが、5番高祖が三振に打ち取られこちらも得点を奪えません。
こうして吉備国際・萩原、環太平洋・和田の両先発投手の好投で、試合はスコアレスのまま延長戦に入ります。


延長10回表吉備国際は1死後9番佐藤が絶妙なセフティーバントで出塁するとエラーも絡み3塁まで進塁しますが、ここでも和田が踏ん張り2番藤本(恭)を三振に取り無得点。
11回裏環太平洋は先頭の侍園がバントヒットで出塁すると、萩原のボークもあり3塁まで進塁するものの、吉備国際萩原も踏ん張り無得点。
13回表、吉備国際は先頭の藤本(恭)がレフトオーバーの三塁打で出塁。

その後四球もあり1死1・3塁の場面で5番岩本がスクイズを試みますが、空振りとなり三塁走者が憤死、岩本も三振に打ち取り、この回も環太平洋和田が「江夏の21球」を彷彿させるような踏ん張りで0行進を続けます。しかし、この回が終了した段階で和田の投球数は190球に達していました。
そして迎えた14回表、環太平洋大のマウンドには2番手の藤本が上がり、和田は交代となります。
藤本は簡単に2死を取りますが、8番大崎がライト前に運び、盗塁を決め得点圏に進むと9番佐藤がレフト前に運び、ようやく均衡が破れ吉備国際大に待望の先制点が入ります。



その裏、引き続きマウンドに立った吉備国際・萩原は環太平洋大打線を三者凡退に打ち取り延長14回、約3時間半の熱戦は吉備国際大に軍配が上がり先勝しました。
<注目選手など雑感>
何と言っても両先発投手の好投につきます。
14回を完封した吉備国際大の3年生エース萩原は14回180球を投げ切り、完封勝利。

サイドハンドから投げ込まれるストレートは140キロ前後ですが、スライダーが効果的で散発6安打13奪三振の好投。何よりも14回を投げ切って無四球というのが称賛に値するピッチングでした。まだまだ好投手がいるものですねぇ。
先にマウンドを降りる形になった環太平洋大・和田ですがランナーを背負いながらもしのぐピッチングは素晴らしい内容でした。

13回を投げて被安打9、四死球5という苦しい投球内容でしたが12個の三振を奪い味方の援護を待つ辛抱の投球でした。
この和田の登板試合はこれで4試合目になりますが
→9イニングを投げて完封。登板中の援護1点。
→9イニングを投げて完封。登板中の援護2点。
→7イニングを投げて1失点。登板中の援護0点。.
④2016/5/7
→13イニング投げて無失点。登板中の援護0点。
とゾッとするくらいの「無援護状態」ですね。そんな中でも相手チームに得点を許さず辛抱しながら投げ続ける姿は印象に残ります。
両投手の好投で野手陣は完全にかすんでしまいましたが、吉備国際大は8番大崎、9番佐藤の下位打線がそれぞれ2安打で14回の決勝点もこのコンビで奪い取りました。特に佐藤はセフティーバントを試みたりしぶとい打撃で存在感を示しました。

また4番の田中(雄)も2安打と活躍しました。

環太平洋大は吉備国際大の萩原の前に打線が沈黙。3番の「野村謙二郎Jr」の野村(颯)は4三振と自分のバッティングをさせてもらえませんでした。
バッティング面ではいいところのなかった環太平洋大野手陣ですが、ショートの重石は安定した守備を見せました。

和田の粘りのピッチングも重石を中心とした守備陣の安定に裏付けられたものだと思います。
これで環太平洋大が6勝2敗、吉備国際大が5勝2敗となり、2回戦を吉備国際大がとることになると勝ち点では並びますが勝率で吉備国際大が首位に立つことになり、優勝争いががぜんわからなくなってきますね。第2戦以降の結果にも注目したいですね。
吉備国際大00000000000001=1
環太平洋大00000000000000=0
【延長14回】
(吉)○萩原-藤本(将)
(環)和田、●藤本-志賀
【三塁打】(吉)藤本(恭)
【二塁打】(吉)岩本
(環)志賀
【打撃成績】
<吉備国際大>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(中)早嶋 2-0-0-0-0-0-2
打左 山口 5-0-0-0-0-0-1
(三)藤本(恭)6-2-0-0-0-0-3
(遊)松本 5-1-0-0-1-0-1
(指)田中(雄)4-2-0-0-0-2-1
走指 阪本 0-0-0-0-0-0-0
(右中)岩本 6-1-0-0-0-0-1
(捕)藤本(将)5-1-0-0-0-1-0
(左右)田中(廉)6-0-0-0-0-0-2
(二)大崎 4-2-0-2-1-1-0
(一)佐藤 4-2-1-0-1-1-1
<環太平洋大>打数-安打-打点-盗塁-犠打飛-四死球-三振
(中左)沖繁 6-2-0-0-0-0-1
(二)後藤 4-0-0-0-1-0-0
打 見村 1-0-0-0-0-0-0
(三)野村(颯)5-0-0-0-0-0-4
(捕)志賀 5-1-0-0-0-0-2
(指)高祖 4-1-0-0-0-0-1
走指 明代 0-0-0-0-0-0-0
打指 東 1-0-0-0-0-0-0
(右)浅野 5-1-0-0-0-0-0
(一)野村(尚)5-0-0-0-0-0-1
(左)侍園 5-1-0-0-0-0-1
中 林 0-0-0-0-0-0-0
(遊)重石 5-0-0-0-0-0-3
【投手成績】
<吉備国際大>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
萩原 14-0-0-6-0-13
<環太平洋大>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
和田 13-0-0-9-5-12
藤本 1-1-1-2-0-0
