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兵庫県神戸市須磨区の神戸総合運動公園内にある神戸市所有の野球場です。
1985年にユニバーシアード神戸大会の会場として須磨区北部の丘陵地を切り開いて整備された神戸総合運動公園内に1988年に開場し、当時は日本最大級の野球場と謳われました。開場翌年からオリックスバファローズの準本拠地となり、1991年からはオリックスブルーウェイブとチーム名を改めたチームの本拠地となりました。イチローの活躍や阪神淡路大震災直後には「がんばろう神戸」の合言葉のもとブルーウェイブが優勝を果たすなどこの球場がメディアに多く取り上げられました。
2000年にはボールパーク構想に基づく第1弾の改装が実施され内野に天然芝を張り付け、総天然芝の野球場に生まれ変わり、また2003年には日本の野球場で初めてネーミングライツが導入されるなど(詳細は後述)現在の野球場のトレンドの最先端を行く野球場と言えそうです。
球場設備は両翼99.1m、中堅122mの公認野球規則に則った広さのフィールドは先述の通り総天然芝の美しいもので、電光掲示のスコアボード、照明設備など充実した設備を備えています。
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観客席も二層式のスタンドを有すなど収容能力も抜群でプロ野球の開催にふさわしい設備が整えられています。周囲の緑とも調和していて開放的な設計でグラウンド全体が見渡しやすい客席でもあるため好きな球場ランキングで何回も1位になっていることも頷けます。
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さて、ネーミングライツについて触れますと、契約の関係から何度も名称変更を余儀なくされています。名前の変遷は下記の通り。
 
1988年(開場)~2003年3月31日  グリーンスタジアム神戸
2003年4月1日~2004年12月21日 Yahoo!BBスタジアム
2005年2月14日~2011年2月13日 スカイマークスタジアム
2011年2月14日~             ほっともっとフィールド神戸
 
2004年12月にYahoo!BBスタジアムの名称が契約途中で終了となったのは、ソフトバンクがダイエーホークスを買収したためで、その後ヤフーの名称は福岡ドームに引き継がれています。ネーミングライツ否定派の筆者にとってはやはり開場当時の「グリーンスタジアム神戸」という名称が一番この球場の特徴を表しているのではないかと考えます。
 
また2008年からオリックスバファローズがフランチャイズを大阪に移したことにより、この球場でのプロ野球開催数は減少傾向にあります。理由としては神戸市内とはいえ中心市街地からは若干遠いうえ、鉄道や路線バスなど公共交通によるアクセスがあまり良くないため球場の人気と反して観客動員の面では伸び悩んでいるという側面もあるようです。(最寄駅からは激近なんですけどね…)
このように度重なる名称変更やプロ野球開催の減少など不遇な面が目立つ球場ですが、それでも近年では関西地区の大学野球連盟が代わる代わる試合を開催するなど、関西地区のアマチュア野球のメッカになりつつあります。
 
【所在地】兵庫県神戸市須磨区緑台
【球場データ】両翼:99.1m 中堅:122m 内外野:総天然芝 スコアボード:電光掲示板 照明:あり 収容人員:35000人
【アクセス】神戸市営地下鉄西神・山手線「総合運動公園」から徒歩すぐ
 
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