
6月20日にバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた侍JAPAN大学日本代表と東芝の練習試合の観戦記です。
7月に韓国光州で行われるユニバーシアード競技大会に出場する侍JAPANの大学日本代表。春季リーグ戦開幕直後のかなり早い時期に代表選手が発表されたため、リーグ戦で調子を崩した選手が含まれ、リーグ戦や大学選手権で活躍した選手たちの追加招集もなかったためいろいろと物議を醸していますが、本番前にどれだけ調子を上げられるか?この日の対戦相手は都市対抗野球西関東地区の第1代表の座を勝ち取った名門・東芝です。
<スタメン>
【先攻:東芝】
①レフト 佐藤(旭)
②セカンド 木野
③ショート 松本
④サード 金子
⑤センター 石川
⑥DH 和泉
⑦キャッチャー 柴原
⑧ファースト 服部
⑨ライト 黒羽
先発ピッチャー 福本(写真下)

【後攻:大学日本代表】
①センター 佐藤
②セカンド 北村
③レフト 吉田(正)
④ファースト 横尾
⑤サード 藤岡
⑥ライト 谷田
⑦DH 桝澤
⑧キャッチャー 坂本
⑨ショート 柴田
先発ピッチャー 柳(写真下)

大学代表は大学選手権不出場組でスタメンを固めてきたため、大学選手権MVPの早稲田の茂木はスタメンを外れました。明治の安打製造機髙山もスタメンを外れています。
東芝の方は一部控え選手を起用するなどお試しメンバー感がありますね。
先発ピッチャーは東芝がルーキーの福本、大学代表は明治の柳です。
<試合概況>
大学代表先発の柳の立ち上がりはピリッとせず、東芝1番の佐藤(旭)にプレーボール直後の初球をライトに弾き返されるとスコアリングポジションに進められ1死2塁のピンチを背負います。3番松本は三振に斬りますが、4番金子にはレフト前に運ばれます。
この打球で2塁走者佐藤(旭)が本塁を狙いますが、大学代表レフト吉田(正)の好返球で本塁噴死となり先制を許しません。

柳は毎回のように走者を背負いますが3回を何とか無失点にまとめます。
3回裏、東芝先発の福本に抑え込まれていた大学代表はこの回先頭の8番主将の坂本(明大)がレフトオーバーの二塁打で出塁すると、9番柴田(國學院大)がきっちり犠打を決め、1番の佐藤(立大)がライト前に弾き返し先制点を奪います。

その後は大学代表が創価大の田中(写真下)、立大の澤田(写真下)と各校のエース右腕を登板させ東芝打線を封じます。


しかし追加点を奪いたい打線も東芝の野田→今岡の継投に封じられ、大学代表が1点のリードのまま試合は後半に入ります。
7回表東芝は大学代表3番手澤田から4番金子、5番石川の連打と6番和泉の犠打で1死2・3塁の一打逆転のチャンスを作ります。ここで東芝は代打攻勢に出ますが、澤田が踏ん張り福山、戸田の代打陣を討ち取り得点を許しません。
8回裏、大学代表はこの回先頭の柴田が内野安打で出塁すると、1番途中出場の立命大・山足が犠打を決め、2番こちらも途中出場の東海大・下石がヒットでつなぐと3番吉田(正)がセンターへの適時打を放ち待望の追加点を奪います。

このリードを8回から登板の明大・上原がパーフェクトリリーフで東芝を封じ、大学代表が4投手の継投で東芝打線を完封し、実戦初戦を勝利で飾りました。
<注目選手など雑感>
大学代表の選手を中心に気になった選手を述べていきますね。
完封リレーで東芝打線を封じた投手陣では何といっても2番手の創価大・田中。

筆者もようやく生観戦できた3年生投手は2回を完全投球で2三振を奪いました。この日の球速のMAXは152キロでしたが、「ドスン」といった感じの重そうなストレートは評判通りの投手ですね。このストレートに高速フォークや110キロ台の変化球を交えてくるのですから、来年のドラフトの目玉になることは間違いないでしょうね。大学選手権で活躍した同学年の流経大・生田目とのライバル関係にも注目です。
もうひとり完全投球をしたのが試合を締めた明大・上原。

善波監督の意向でこの代表では守護神を務める構想のようですが、この日は2回を完全。何度かこの投手を生観戦していますが、確かにリリーフの方がいい投球をしているように思います。
打線の方は2得点とやや湿りがち。6番の慶大・谷田はリーグ戦の不調を引きずっているかのようにノーヒット2三振。
しかし選出されているメンバーからして機動力と小技を活かした「スモールベースボール」を目指していることが伺え、得点の場面はどちらもきっちりと犠打を決めて適時打に繋げたあたりは好材料だと思いました。
そのスモールベースボールを体現しそうなのが國學院大の柴田。

3回の先制点の場面では犠打を決め、8回の追加点の場面ではチャンスメイクと活躍。守備も安定しておりプロが放っておかなそうな選手ですねぇ。
敗れた東芝は1か月後の都市対抗に向けてこれから調子を上げていくところですが、予選から4番に座る九州共立大出身のルーキー・金子が2安打と気を吐きました。

またお試しメンバーの中では9番の黒羽がセフティーバントに盗塁とスピードがあるところをアピールしました。

東 芝000000000=0
大学代表00100001×=2
(東)●福本、野田、今岡、櫻井-柴原、船木
(大)柳、○田中、澤田、上原-坂本、宇佐見
【二塁打】(大)坂本
【打撃成績】
<東芝> 打数-安打-打点-三振-四死球-盗塁
(左)佐藤(旭) 2-1-0-1-0-0
打左 小川 2-0-0-0-0-0
(二)木野 2-0-0-0-1-0
二 吉田 1-0-0-0-0-0
(遊)松本 4-0-0-1-0-0
(三)金子 4-2-0-0-0-0
(中)石川 4-2-0-0-0-0
(指)和泉 2-0-0-0-0-0
(捕)柴原 2-0-0-1-0-0
打 福山 1-0-0-0-0-0
捕 船木 0-0-0-0-0-0
(一)服部 2-0-0-2-0-0
打一 戸田 1-0-0-0-0-0
(右)黒羽 2-1-0-1-0-1
打右 大河原 1-0-0-1-0-0
<大学日本代表> 打数-安打-打点-三振-四死球-盗塁
(中)佐藤 2-1-1-0-1-0
中 山足 0-0-0-0-0-0
(二)北村 3-0-0-0-0-0
二 下石 1-1-0-0-0-0
(左)吉田(正) 4-1-1-0-0-0
(一)横尾 4-2-0-0-0-0
(三)藤岡 3-0-0-1-0-0
(右)谷田 3-0-0-2-0-0
(指)桝澤 2-0-0-1-0-0
打指 髙山 1-0-0-0-0-0
(捕)坂本 2-1-0-0-0-0
打捕 宇佐見 1-0-0-1-0-0
(遊)柴田 2-2-0-0-0-0
【投手成績】
<東芝>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
福本 3-1-1-3-0-2
野田 2-0-0-1-1-2
今岡 2-0-0-1-0-1
櫻井 1-1-1-3-0-0
<大学日本代表>投球回-失点-自責点-被安打-四死球-三振
柳 3-0-0-4-1-4
田中 2-0-0-0-0-2
澤田 2-0-0-2-0-0
上原 2-0-0-0-0-1
