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埼玉県さいたま市の大宮公園にある埼玉県営の野球場です。
現在の球場は1992年に改築されたものですが、旧球場の歴史は古く1934年の完成。その年の秋にはベーブ・ルースやルー・ゲーリックなどで構成されたメジャーリーグ選抜と巨人軍の母体となった全日本軍の試合が開催され、ルース、ゲーリックなど10本の本塁打が出たメジャーリーグ選抜が23-5で大勝しています。
また、1953年に開催された全国高校野球選手権南関東大会では、のちのミスタープロ野球、佐倉一高の長嶋茂雄選手がバックスクリーンに特大のホームランを放ち、話題になったそうです。
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この旧球場は1980年代までアマチュア野球を中心に使用されてきましたが、フィールドが両翼90m、中堅105mと狭隘な上、老朽化が著しく進行した影響で、特に高校野球埼玉大会では県内の参加校の急増に対応しきれず、開会式を開催することが困難になり、1981年以降1991年まで開会式、決勝戦などのメイン会場の役割を西武ライオンズ球場(現在の西武ドーム)に移すことになりました。
大宮公園野球場の老朽化が進んだことから、埼玉県高等学校野球連盟をはじめとする県内のアマチュア野球団体等は県に対し、新しい県営野球場の建設を要請。これを受けて県は新球場の整備計画をまとめ、全面人工芝のフィールド、最大2000Lxクラスの照度を確保できる照明設備、3万人収容のスタンドを設けるなど具体的な設計案が立案され、1988年の完成を目指しましたが、用地買収が難航し、最終的に旧球場をいったん撤去し、改築することとなり、1989年秋から工事がスタートし、1992年に今の球場に生まれ変わりました。
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改築後は両翼99m、中堅122mというプロ野球公式戦開催規格を充足する広さを持つフィールドとなり、1992年より再び埼玉大会のメイン会場となっています。
改築後も長らくアマチュア野球中心の使用が続いていましたが、2008年から埼玉西武ライオンズの地域密着活動の一環としてプロ野球の公式戦も開催されるようになりました。2008年にはクライマックスシリーズの試合も開催されています。
 
球場の規模は市町村営の球場と一線を画すスタンドの規模など立派な物ですが、元々狭い土地に作った球場のため、左中間・右中間のふくらみがなく、ホームランは出やすく、また外野スタンドエリアも極端に狭いため場外ホームランも出やすくなっており、2008年の試合では当時ライオンズのブラゼル選手のホームランがライト後方に隣接するNACK5スタジアム大宮のピッチまで飛んで行ったというエピソードがあります。このため、NACK5スタジアム大宮とこの球場で同時に試合を開催することは困難になっています。(ただし、アマチュアの試合や草野球などではプロ野球選手に比べて飛距離がでないため、NACK5スタジアム大宮でJリーグ試合開催していても開場、試合を行う事があり、訪問した日もNACK5スタジアム大宮ではなでしこリーグの公式戦が開催されてました)
また、外野の芝生の傷みが激しいことも問題となっており、プロ野球選手からの苦情も多いようです。
【所在地】埼玉県さいたま市大宮区高鼻町 4-9
【球場データ】両翼:99m 中堅:122m 内野:土 外野:天然芝 スコアボード:電光掲示板 照明:あり
収容人員:20500人
【アクセス】東武野田線 大宮公園駅から徒歩10分
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