【日常に役立つサムライ哲学】その③
【本当の勇気とは戦うだけではない】
武士道の【勇】

武士道には七つの徳のうち【勇】があります。
「勇」と聞くと、
強敵に立ち向かう。
恐怖をものともせず戦う。
そんなイメージがあるかもしれません。
しかし、本当の勇気とは、
「怖くないこと」ではありません。
怖くても、
「やるべきことをする」
ことではないでしょうか。
剣護身術でも、
勇気とは無謀に相手へ向かっていくことではありません。
危険を感じたら逃げる。
大声で助けを求める。
相手との距離を取る。
警察や周囲の人に助けを求める。
必要な場面では、自分や大切な人を守るために行動する。
こうした判断も勇気です。
護身術では、
「戦えること」よりも、
「戦わずに危険を回避できること」
のほうが大切な場面があります。
逃げることを恥ずかしいと思わない。
助けを求めることを恥ずかしいと思わない。
それも立派な「勇」です。
日常の中でも同じです。
新しいことに挑戦するとき。
苦手な人に、自分の気持ちを伝えるとき。
間違っていると思うことに、
「それは違う」と声を上げるとき。
そこにも「勇」があります。
大切なのは、
恐怖をなくすことではありません。
恐怖を感じた自分を受け入れ、
その上で「どうするか」を選ぶこと。
剣護身術が目指すのは、
「強くなって戦う人」だけではありません。
危険を察知し、
冷静に判断し、
必要なら逃げる。
そして、本当に守るべきものがあるときには、
一歩踏み出せる。
そんな「心と身体の強さ」を身につけること。
武士道の「勇」とは、
恐怖に支配されるのではなく、
恐怖と共に進む力。
そして時には、
「戦わない」という選択をする勇気。
それもまた、
自分と大切な人を守るための
立派な「勇」なのです。
今日からできる「勇」の稽古
もし今日、
「ちょっと怖いけど、やってみようかな」
と思うことがあれば、
小さな一歩を踏み出してみませんか?
その一歩が、
あなた自身の「勇」を鍛える稽古になるかもしれません。