大根の葉で唐草を
大根の葉っぱは漬物にしたり炒め物にしたり用途は多様だが
唐草に象って 造りなどのあしらいにも出来る
水に漬け過ぎると パリッとするが 細工する時に仕事し辛い 注意
この様に葉の部分を取り除き 茎だけの状態に
細工包丁(ぺティナイフでも)で茎根の方に15度位の角度で切込みを
細工した茎を縦に割る 端っこの部分は綺麗に曲がらないので
真ん中だけを寄って使う(茎1本で1本~2本がベスト)
水に漬けると繊維が少しずつだが曲がってきて
この様に唐草模様を 料理用語でこれを「唐草大根」と呼称する
水に漬け過ぎると 繊維が曲がり過ぎ 形がみっともなくなるので
さっと濡らす程度がいい 包丁を綺麗に入れているかどうかで
見栄えが変わってくる 丁寧さ所以だ
本来 捨てるところ…“皮”や“へた”からこの様な業で素材を活かす事
1つの食材 野菜から100の仕事が練成出来てこそ本当の料理人だ
先人達の知恵を今 受継いでいる所が少ないのが悲しい現実
仕事に追われ 想像力に欠如する今の若い世代の方々に警鐘を
鳴らすと同時に 極ささいな仕事でも体得していく事に“感動”出来る
素直な感情をもっと持ち合わせて欲しい
簡単に捨てることが料理人にとって“進歩の妨げ”になっている事
ただ仕事が早いばかりでは何の自慢にもならないのだ
と苦言を呈してみた(笑)