The Coveの意図 食文化“イルカ漁”に対する個人見解 | Takeblog ~たけぶろ~

The Coveの意図 食文化“イルカ漁”に対する個人見解

8日 アカデミー最優秀ドキュメンタリー部門賞を受賞した話題の映画“The Cove”が物議を醸しています 日本/和歌山太地のイルカ漁を隠し撮りし告発するといった内容ですが これは実際観てから改めて感想しようと思います

 

THE COVE ザ・コーヴ HOME  日本での公開上映は6月との事 

巷で騒いでいる内容云々は置いておき 自分の頭中にすぐさま2つのキーワードが浮かび上がりました 
たけぶろ-シーシェパード
これも世間をお騒がせしているエコテロリスト集団“シーシェパード ” そして… 

 
たけぶろ-ラッセン  
マリンアーティストで有名な“クリスチャン・ラッセン 氏”です 

 

話は逸れますが イルカ漁は日本でも限定された区域で昔から慣れ親しんだ食文化です 今回太地町ばかりが脚光を浴びていますが 他にも静岡県の東部地域や岩手県等でも各都道府県知事許可漁業の“いるか突きん棒漁業” “いるか追い込み漁業”として認可を受けて現在操業している所もあります 

 

因みに生物分類上イルカとクジラに差はありません 近年の研究でこれらに最も近い陸上生物はカバ類である事が判明しています イルカの漁獲量は一般の漁業と異なり 重量ではなく頭数管理とされており
漁獲したイルカについては全てDNA登録を義務付けられています イルカ食文化のある地域ではスーパーや魚屋で日常的に切り身売りされています 

 

“生物分類上”差の無いイルカとクジラの最大の特徴は その肉質差です イルカの肉はクジラの肉と違い固くて調理がし辛く味が苦いのと 酸化が早くて管理が難しく なおかつ身に入っている血管の走り方が独特なため寄生虫の心配が多いから というのが主たる理由です 

 

イルカの肉を食べるのは“地域的”であり 食べる習慣のない地域とは意識の隔たりがある為 認知度の高いクジラに比べて当然消費量は少ないです 近年になって大型クジラの捕獲量に制限が加えられ 流通に支障が出てくるようになると 単に「鯨肉」と称してイルカの肉が市場に出回るケースもあるようです 最も現在のJAS法上はその様な表示は不適法とされており 種別表示が必要です 

 

今回 この「THE COVE」の受賞に伴う一連の報道で イルカ食文化に馴染みの無い方は衝撃を受けた事だと思われます 先述に記した食文化はマイノリティで日本での上映にあたり 国内で更なる論議が交わされるのではないでしょうか 

 

まあ… 一言で切ってしまえば「人種差別からくる酷い偏見で 政治的要素や商業的要素が多分に絡んだ異文化への根拠無き誹謗中傷」なのですが それは別としてこの映画は素直に観たいと思います