[日本料理概論再学]料理百珍集 | 侘寂伝文(わさびやブログ)

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料理百珍集01  

「料理百珍集」 献本感謝! 

江戸時代/天明~寛政期(徳川10代将軍家治~11代将軍家斉時代)の10年間 “百珍もの”と呼ばれる鯛.大根.甘藷.蒟蒻等をテーマにした料理本が数多出回ったそうで これら百珍ものと言われた料理書九点を集成した現代語訳版 当時の日本食文化を知る上で非常に役立つ良書です 

 
料理百珍集02  
現代とは異なる趣向が随所に垣間見え “現代語訳”と謳いながら漢詩や別体字.俗字がふんだんに用いられ 国文学と古典を復習しながら読破 3回読みを繰返し漸く本意が理解できるようになりました 

 

今風でいう“レシピ”ではなく “概論”と理解した方が正解なのかもです  
 

上阪し30年 有り難い事に上方の色々な調理場で仕事させて頂く機会に恵まれましたが 修行当時は理解出来ていなかった事を復習する意味でも大変有益だったと改めて思う次第です 

 

再学で自分の料理に新たな磨きを掛けれれば 生涯精進の気持ちで全身します 感謝! 

 
料理百珍集03  

「豆腐百珍集/豆腐百珍続編」 

私が独立開業前に務めていた職場で 豆腐料理を創作/開発する目的で出会った豆腐百珍集 江戸後期(1782)頃に出版された豆腐に関する料理本ですが 後にいう“百珍集”の走りでもあったと伝承されています 

 

2週間という短い期間で没作含め100種の豆腐創作料理を作成し 全店に展開した 全店統括として初めての大仕事だった17年前の懐かしい思い出が過りますが 理解がまだ浅かった様にも思い返せます 

 
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独立創業後 改良を重ね提供し続ける豆腐料理も幾ばか そういう意味では大きな学びでした 

 

日本料理の世界は全ての調理人が模倣(マネ)から始まり 体得した経験や技術を錬成していきます 

勤め人であっても私の様な商売人であっても 修業時体得した経験や技術は生涯の財産“宝”です 

 

決して宝が“持ち腐れ”にならない様 自己啓発を続けていきたいと思います