大仙稲庭「新屋」/すがわら製麺
「稲庭うどん」の製法が確立したのは1665年頃と言われ 秋田県南部が生産地として有名です 当時は秋田/佐竹藩主への献上品として稲庭吉左衛門家が門外不出の製法として守っていました
その後“稲庭うどん”途絶を避けるため 1860年に稲庭家から技を受継ぎ創業したのが“佐藤養助商店”です 現在佐藤養助商店は最大手で 秋田県内の他に東京.福岡に直営店を構えています 製法が広がり秋田県南部の“稲庭うどん”製造業者は50社を超えるそうです
それと同じくして明治.大正期には山形県庄内地方の旧大山町(現羽黒町)でも同じ製法で“稲庭うどん”が造られるようになり 最大で20社程の“大山 稲庭うどん”を製麺する業者がありました しかし戦時中の物資不足などから山形県庄内の稲庭うどん製造業は1社だけになってしまいました
今でもその1社『すがわら製麺』では大山稲庭“新屋”の屋号で稲庭うどん製麺が続けられています
父の故郷/庄内鶴岡で作られているこの大仙稲庭 大阪でも稲庭うどんがあまり知られていない時分から 今は亡き叔父が時々送ってくれた懐かしい山形の味です
敢えて麺をやわやわに湯搔き あっさりとした八方出しで天婦羅と 量感満点です
(有)すがわら製麺 大仙稲庭屋
〒997-1125 山形県鶴岡市馬町字諏訪岸439-1(0235)33-2160