玉筋魚/鮊子(いかなご) | 侘寂伝文(わさびやブログ)

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玉筋魚/鮊子 (イカナゴ Ammodytes personatus)兵庫県播磨灘 
春季に国内各地で水揚げされる魚介で各地で様々な呼び名で親しまれています 稚魚は西日本で“シンコ(新子)” 東日本で“コウナゴ(小女子)” 

 
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成魚は北海道で“オオナゴ(大女子)” 東北で“メロウド(女郎人)” 西日本では“フルセ(古背)/カマスゴ(加末須古)/カナギ(金釘)”などと呼ばれます キスに似た身質の白身魚です 

 
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3月初期位に禁漁が解禁されてから瀬戸内-特に播磨地区/阪神地区の食卓では釜湯でや釘煮などの郷戸料理が賑わいます その昔播磨の漁港を訪れた旅人がこの魚を見て「これはいかなる魚の子なりや?」と方言で尋ねたことが “いかなご”と呼ばれる由来になったのだとか 

 
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色々な炊き方がありますが わさびやでは蜂蜜/水飴/砂糖は一切用いず艶煮に仕上げます 

 

香川県ではイカナゴを原材料とした魚醤“いかなご醤油”があり 嘗ては“しょっつる/いしる”と並ぶ日本三大魚醤と呼ばれていました 1950年代に生産は途絶えましたが 近年になり少量ではありますが復活生産されるようになったとか 今度入手してみたいと思います