天王寺蕪 (テンノウジカブラ)
私が店を構える地名を冠した扁平型蕪は 肉質がとても緻密で寒くなるほど糖度が高まる関西の料理人にはお馴染みの食材 どちらかというと生食や漬物に向いた品種です 江戸時代には四天王寺の僧坊が食用として栽培していた事が確認されており 当時は“干蕪”にして全国へ広く出荷されていました 長野県野沢温泉村の名産“野沢菜”の親種になったカブラとして有名ですが 最新の遺伝子研究では天王寺蕪/アジア系 野沢菜/ヨーロッパ系の調査結果が発表されています
天王寺蕪の特徴はひげ根が多くまた葉部がとても長く 仕込み時にでるカブラの皮/ひげ根と葉っぱを混ぜ刻んだ“賄い漬け”は千枚蕪とならび弊店でもお馴染みの漬物になっています 平成17年に開始された“なにわの伝統野菜”の対象品目にも名を連ね 現在は河岸で通常購入できるまで生産復刻しました
天王寺蕪顕彰碑(阿倍野王子神社
敷地内)
天王寺蕪は大阪市天王寺区四天王寺-阿倍野区周辺が発祥の地とされており 安倍王子神社敷地内に天王寺蕪の会(平成9発足)が建立した顕彰碑が鎮座しています 地元の熱い郷土愛が感じられます

