銀杏
(ギンナン Ginkgo biloba) 公孫樹(いちょう)の種子
公孫樹は中国原産の落葉高木で広葉樹にも針葉樹にも属さない 原始的な平行脈を持ち二又分枝する裸子植物の1種 裸子植物門イチョウ綱の中で唯一現存している種で“生きた化石”とも呼ばれています しかし生きた化石を全国そこらじゅうで当たり前に見かけるというのも 何か不思議な感じです
雌雄異株であるため雄株と雌株があり 実(種子)は雌株にのみに生ります この時期公孫樹並木から発せられる“独特な匂い”は 熟成した被(果肉)が軟化しカルボン酸類の臭気を発したものです
日本では種子(銀杏)の収穫を優先目的とした栽培品種が幾種かあり 私はその中でも大粒晩生の“藤九郎”を好んで求めています 献立に詳細は書いてませんが提供する銀杏はこの“藤九郎”です 栽培品種だけあり 独特の臭みも少なく実がもちもちしているのが特徴です