小寒 次候 / 水泉動 (しみずあたたかをふくむ) 壱月壱拾日-壱月壱拾四日
七十二候の一つ 二十四節気/小寒の次候にあたり1月10日~1月14日頃に相当します 季節は晩冬 「地中で凍った泉が動き始める」という意味 元となった中国/宣明暦では“鵲始巣”と呼ばれ 「鵲が巣を作り始める」という意味
沸き出でる泉 水泉
この候にいう“水泉”とは(湧きいでる泉)の事を指し表しています 寒さが本格的に厳しい小寒の節気ですが 季節は絶えず動いていて 地中では凍った泉が融けて動き始めました
七十二候の面白さは 辺り一面 冬枯れの凍った土にあって 生命の躍動を感じさせるものが何一つなくても その土下では春が用意されているというその“先読み”にあります そして日を追う毎にそれが如実になっていき やがて“啓蟄”を向えるのです
自然は大きく 深く ほんの小さな しかし確かな兆しを示しながら ゆっくりと動いているのです
私達料理人にとって日本の四季は切っても切り離せない 云わば一蓮托生の存在なのです