父親と息子。 | 日々の雑記帳と心窓に去来したことと…

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祖父も父も埼玉県立熊谷高校卒である。

埼玉の人は、熊谷高校をクマタカと呼ぶ。熊谷工業高校と区別するためである。

父はクマタカでラグビーをしていた。もちろん身体が小さな親父は万年補欠である。

そこに一人の天才がいたらしいのである。

名前を宿澤広朗という。


大学も学部も学科まで父と同じである。彼はラグビーではなく父と同じように受験して大学へ進学したらしい。

父は、彼の才能を観て、早々とラグビーを諦め、彼を応援することに徹したという。そこに祖父も乗っかって、

我が家のラグビー観戦の騒がしいことと言ったら…チーン

様々な本や映像で彼のラグビー人生を追う。もちろん、祖父や父のコレクションがあるからできることである。

彼は間違いなく、日本ラグビーの基礎を築いた人であろう。

今、日本がアイルランドに勝ったと話題になっているが、

実は、30年前、日本代表監督宿沢広朗さんは、あのスコットランドに28-26で勝利している。

宿沢さんが38歳の時のことである。

その時の興奮をいつも父はキラキラとした瞳で話してくれた。

宿沢監督の下で選手として活躍したあの人も日本ラグビーの基礎を築いたと言えるだろう。

伏見工業高校から同志社大学へそして神戸製鋼へと進んだ

平尾誠二さんである。


YouTubeで彼のことを学んだ。

ラグビーは、父への反抗期にはとんでもないと思っていた。

父の好きなことには何でも反対だったのだ真顔早稲田も大嫌いだけど、宿沢さんだけは好き。

今、自分が自分の力で生きるようになって、やっておけばよかったなと思うスポーツである。

俺は図体もでかいし、逃げ足も速いしねあせる

それがラグビーである。

ただ、僕の中ではラグビー=祖父➕父だったので、とてもじゃないが、思春期には受け付けられなかったのだ。

宿沢さんも平尾さんももう随分と前に鬼籍に入られてしまったけれども、

映像の中の彼らは、何て格好良いのだろう…あせる

彼らが日本で開催されているワールドカップを観たらどんな感慨を漏らすだろう…。

小泉首相の親子ほど派手ではないが、宿沢広朗さんの長男が38歳になられた。

東京押上にある慈恵医大の臨床医をされている。

彼は、今ワールドカップでドクターとして忙しく働いている。

きっと、男親の生き様というものは、

息子に受け継がれるものなのだろう。職業という意味ではなく…

丸の内でも盛り上がっているワールドカップを観て、

ふとそんなことを思った…。