レスリーは明るくて楽しい女性だった

彼女の持っているもの

話してくれること

いい匂いがして

全てが魅力的だった


彼女が持参してきたテニスのラケットの

カバーにはミッキーマウスがいたし

爪に貼るガーリーなシール(?)や

実家にいるトイプードルの

めちゃくちゃ可愛い写真も

全てが本当に魅力的だった


彼女が教えてくれた曲は

カーペンターズの「Sing」

子供たちのコーラスが入っていて

親しみが湧き

セサミストリートの中へ

入っていけそうだった


彼女を迎えた日に

Welcomeの気持ちを込めて

私が歌った

(正しくは母に無理やり歌わされた)

まるで歌詞の内容のない

「Ten little indian boys」よりも

遥かにずっと素敵だった



彼女も私もめちゃくちゃ少食で(当時は!)

いつまでもテーブルに二人で残って

お茶碗のご飯をもて余しては

叱られていたし


門限破りの常習犯だったレスリー

お手伝いのFお姉ちゃんに連絡して

鍵をこっそり開けてもらっていたようだが


ある日、全員が寝てしまい

中に入れないレスリーが

一緒に帰って来た大学の友達に

頼んで2階によじ登り

近所の人に通報されたことも

あった…らしい(笑)


天真爛漫で

皆から愛されて

私も大好きだったレスリー


にもかかわらず

Fお姉ちゃんと

仲良くなったレスリーに

ひとりっ子の私が

なぜだか嫉妬してしまうように

(to be continued)