反抗期の子供との接し方 | 母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

1番目の子は大手予備校一浪で国公立。2番目の子は現役で国公立。3番目の子は反抗期の末、大手予備校→理系学部入学→休学し私立医学部専門予備校→再受験 で3人とも医学部へ進学しました。
大学入試センター試験と相性が悪いし、反抗期はすさまじいしのトホホな体験談です。

子供の反抗には手を焼きました。


今になって「何であんなに反抗したの?」と聞くと「さあ」と応えますが

「親の価値観を押し付けること」は大きな原因の一つだったようです。


もちろん、こちらとしては押し付けているつもりは一切ありませんでした。


ただ、人生経験を積んだものとして、

子供が困難な試練を通らずに済むならば、その道を示してあげたいというのが親心。


それが子供には「支配」と感じてしまったのかもしれません。


その親心と本人の心とのギャップがあったようです。


とにかく私はもう、子供との関係がお手上げでした。


私は不登校や引きこもり、家庭内暴力の家庭のカウンセリングをしているカウンセラーから

カウンセリングを受けながらの対応となりました。


そこでよく言われたのが


親子ゲンカは、


“主導権争い”“売り言葉に買い言葉のパワーゲーム”


ということでした。


売り言葉を売れば売るほど、相手は反発する。


だから、親は売り言葉を売らない。

買い言葉が来ても買わない。


のれん腕押し。


「そんなことしたら、『ざけてんじゃねー!』ってますます

怒り爆発してきそうですけど?」と言う私に

カウンセラーから返ってきた答えはこうでした。


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お互いに怒りをぶつけ合っている時は、

感情的になるので本音を言っているような錯覚に陥りますが、

怒りに酔っぱらっているので本音は言えていません。  




反抗期の真っ最中でエネルギーが有り余っている子供は

「大人たちは、みんな自分を自分を全否定している」と思いこんでいます。



本来は自分が負わなくてはならない事柄もに、

「親がこう言ったから」と親のせいにして、結局は自分の責任を親のせいにして、

また親が売り言葉を売りたくなるような言動を繰り返すという罠に陥ります。


親は憔悴し、子どもはふてくされる。


こういった課題のとき、親が気をつけることは

「問題解決にエネルギーをかけるより、関係修復にエネルギーをかけた方が効果的」です。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



でもさ、先生。


学校に行かない、家を出ていく、

やってはいけないと言われることをする、

親と怒鳴り合い、取っ組み合い・・・


そんな中でまず、「穏やかに話をできる関係」「学校に行くこと」とか、

目に見える行動の変化をしてほしいんですけど



つまり、私の本音はズバリ

親を悩ます行動をとらないようになってほしい!!


「関係修復」なんて、やっている時間ないんじゃないの?


効果があることをバシッと短時間でできる方法はないんですか?


もうね、鼻息荒くカウンセラーに言いましたよドクロ




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


親御さんのお気持ちは分かります。


しかし「目に見えること」にとらわれ、

「目に見える問題を解決すること」にエネルギーをかけると

ますます、お互いにパワーゲームの罠に陥ります。


その結果両者が消耗します。


その怖いところは、

お互いのセルフイメージが下がってしまうことです。 



つまり、親は「自分は、子どもをきちんとしつけられなかった親だ」と自分を責める。


憔悴しきったお母さんの姿を見て、気がすむのと一緒に罪責感が彼の中に湧きます。



子供は「やっぱり親を失望させてしまうダメな自分だ」と自分を責める。


その罪責感を埋めるためにまた問題を起こし、怒りの感情に自ら酔っぱらうのです。


ポイントは親御さんはその怒りの感情に酔っぱらわないことです。



大切なのは、人間関係の問題すべてに関して言えることなのですが、

相手が悪いのでもこちらが悪いのでもなく、関係が問題なのです。 


対決関係の中に緩急をつけ、

ワンパターンになりがちな関係に変化をつけることをお進めします。



相手の言っていることの中に少しでも同意できることがあれば、同意してしまうのです。


いいなりになるのではありません。

同意できないところは、無視していいのです。


同意できるところを見つけて同意する。

不思議なぐらいに勝ち負けゲームが消滅してしまいます。


そして、本当の本音をお互いに語ることができます。




全否定ではなく、かといって全肯定でもなく、

親が肯定できる部分を部分肯定、同意するのです。  

子供を「やっつけない」ことです。


やっつけると、彼の反発する部分しか育ちません。

一番の本質が育ちません。



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今でこそ、普通に会話している親子ですが

本当に大変だったなーと今も思い返しています。


よくぞここまで修復できたなと。



具体的なことはこちらで書いたのですが

http://ameblo.jp/igakubuzyukenhaha/entry-11596009691.html


たとえば「テメェのメシなんかまずくて食えるか!」と来たら


それまでの私は
「それなら食べなくていい!」と返して喧嘩になっていました。

しかし、
「本当だ~。母さん、料理苦手だもんね~。たしかにまずいわ~。
努力してみるね~~~」とゆるキャラ系で応える。


まっとうに受け取って返すのではなく、焦点をぼかして同意して返す。

そして最後に
「そんなご飯でも、食べたくなったらいつでも言ってね。」と
付け加えるのがポイント。


感情的にならないこと。



コントロールしないこと。


まあ、そんなこんなでなんとか来ました。


そうそう・・・・「良い子」「優秀な子」の中には

母親の支配の言いなりになっている子供も少なくないんですよとのことでした。