第1章(4)と同じ手法で、

合格率(%)=5.4047×偏差値-315.03(ドッキング、国公立または私立、2019年、偏差値≧62.5)

に当てはめ、A~Eの合格可能性評価に相当する偏差値を算出した。特定の大学の合格可能性評価ではなく、ざっくりとした国公立または私立大学医学部の合格可能性評価である。括弧内は、国公立大学のみの時の偏差値である。

 

A判定…偏差値73.1以上 (73.6以上) 

B判定…偏差値70.3    (70.9)

C判定…偏差値67.5    (68.2)

D判定…偏差値64.8    (65.5)

E判定…偏差値62.0以下 (62.8以下)

 

偏差値は、国公立大学のみの時と比べて低くなり、差は0.5~0.8(昨年は0.6~1.1)であった。第2章(3)で書いたが、ボーダーラインも0.7(昨年は0.8)の差しかなく、意外に小さい差である。近年は私立大学医学部の偏差値上昇が著しく、国公立大学の滑り止めにはならないことが分かる。

 

A判定の偏差値73.1以上という値は非常に高く、全1108個(マーク602個 記述506個)のデータのうち、152個(マーク76個 記述76個)、13.7%のみである。その152個の実データの合格率は77.6%(マーク合格58個 記述合格60個 マーク不合格18個  記述不合格16個)で、国公立の時の75.4%よりは高いが、A判定の80%以上には及ばない。

 

 

偏差値帯72.5~74.9で、合格率が81.3%あり、これに限ればA判定は存在する。しかし、その上の偏差値帯75.0以上では合格率が71.2%に下がっているため、「偏差値72.5以上でA判定」という表現は現時点ではできない。

 

全統模試(ドッキング)で偏差値73.1以上でも、国公立大学または私立大学の実データの合格率は77.6%しかなく、A判定(合格可能性80%以上)は事実上存在しないと考えて良い。

 

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