文明塾とリーダーシップ | 塾生150メールマガジンバックナンバー

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先日久しぶりに学校に行ったところ、10人中9人から「あれ、いがけん太ったよね!?」と言われました。薄々気づいていましたが、暴飲暴食×不規則な生活×運動不足の影響は気のせいではなかったようです。隠れメタボ万歳!まずは食生活から見直します。

さて昨日、例の文明塾の前期課程が終了しました。グループワークでは、「CSR進化論」と題して、CSRのステージとそれに必要なトップのリーダーシップ像についてまとめて発表しました。ライブドアとフローレンスとトヨタのケーススタディからなんとか一般論にこじつけたという感じ。まあ大した話ではないので省略。

文明塾で一番よかったのは、「先導者(すなわちリーダー)とは何か」という問いについて継続的に考える機会をもらったことです。それをきっかけに、学生社会人問わずたくさんのリーダーたちの話を聞いたり、同時にリーダシップ論の書籍を片っ端からあさったりしてました。なんとなく見えてきたものについて、行動要因の面からまとめてみます。(ぼくの好みの主観も入っているので注意)

1、既存の価値観(ヴァリュー)からの脱却/前例のないこと(リスク)への挑戦
2、理念(ヴィジョン)新しい価値観(ヴァリュー)の提示/共有
3、既得権益への依存からの脱却/独立(インディペンデンス)/向上心/責任感

説明します。
第一に、既存の価値観の中で競争している人は先導者ではないと思います。既存の価値観とは、過去及び現在においてカッコいいとされていることを目指すことで、例えば現在の就活ランキング上位を目指すようなものは最たる例です。自身のロールモデルを持つことはよいことですが、過去の成功事例や既存の価値観の後追いをするのはリーダーではなく、フォロワーのうちの一人です。既存の価値観の中でもがいていることに気づかず、自分をリーダーだと勘違いしている、このパターンをよく見ます。この意味において組織の代表であることとリーダー(先導者)であることはあまり関係がありません。振り返ってみるといかに自分が既存の価値観にとらわれているかがわかります。誰もやっていないことを、誰よりも先にやること、がリーダーのすべきことです。それはリスクであり、カッコわるく、とても勇気のいることですが、現在のリーダーはみんなそうやって新しい世界を切り開いてきました。まずは既存の価値観を勇気を持って捨てること、これがリーダーの第一歩だと思います。「ブルーオーシャン戦略(W・チャン・キム、レネ・モボルニュ)」「イノベーションのジレンマ(クレイトン・クリステンセン)」

次に、既存の価値観に変わる、新しい理念(ヴィジョン、目指すべきもの)、価値観(ヴァリュー、行動指針となるもの)を提示する必要があります。理念の重要性はあらゆるリーダーシップ論で必ず言及されているので今更説明するまでもないでしょう。ただ一つだけ、ヴァリューを軽視している組織が多いのには目に余ります。ヴィジョンが「What?」に答えるものだとしたら、ヴァリューは「How?」に対する答えを提示するものです。例えば、富士山に登る方法には様々な方法がありますが、この組織ではどうやって登るのがカッコいいのかを、具体的かつ明確に提示する必要があります。日本には新しいこと、前例のないこと、無知なことに対して、無条件に批判する人間が多いので注意が必要です。これは既存の価値観から脱却した後の、破壊と創造、新しい価値観を作るということに相当します。ヴィジョンが北極星だとしたら、ヴァリューはそれを指し示す方位磁針といったところでしょうか。ちなみにリーダーはその船の船長でしょうか。「戦略の7S(マッキンゼー&カンパニー)」「リーダーシップ(グロービスマネジメントインスティテュート)」

最後に「独立」です。独立という言葉はぼくが大学に入って覚えた中で一番高級な言葉です。これは簡単に言えば、誰かを頼らない、アテにしない、誰かのせいにしない、ということです。自己紹介で所属組織で名乗ってくるやつは、そこを辞めたら、クビになったら、その存在を知らない人と話す時は、一体どうするのかと思います。いつから日本人は組織に依存しないと生きていけなくなったのか、と疑問に思います。「自分の自由を、他人にコントロールされたいか、自分でコントロールしたいか」ということだと思います。リーダーはどんなに苦しい時でも誰かに甘えてはいけません。孤独ですが、すべて自己責任のもと自分で考え自分で決断する必要があります。批判はしますが、行動のための批判であって、批判のための批判はしません。そのためには高い知識と技術が必要で、それを絶え間なく固めていく貪欲な向上心、自分の決断に対する強い責任感、厳格な自己管理などが挙げられます。その人が独立志向なのか依存志向なのか、少し話してみればわかり、それぞれに応じた対応が必要になります。先日はアメリカの独立記念日でしたが、日本は植民地にもなったことがなく、独立戦争もしたことがなく、独立国であることの大切さが実感を持ってわからないのかも知れません。独立という言葉は、考えても考えてもやまない永遠のテーマです。「インディペンダントな生活(勝間和代)」「社会を変えるを仕事にする(駒崎弘樹)」「裸でも生きる(山口絵理子)」

付け加えるとすれば、大局を掴む、本質を掴むということだと思います。今当たり前になってることを時間的/空間的に捉え直してみることが大切です。例えば、民主主義や資本主義という基本的なパラダイムは、ここ数百年間くらい流行っている「だけ」、だという構え方がとても大事だと思います。50年前にカッコいいとされていたことは今ほとんどがカッコわるいこととなっています。それは今カッコいいとされていることは50年後には陳腐なものになっている可能性が高いということを意味します。アメリカで当たり前になっていることは日本ではそうなないことが多く、そのまた逆も然りです。欧米だけが先進国でも、優れているわけではありません。すべてはパラダイムに依存した相対的な基準の中でしか人間は価値を判断できません。しかしそいいった時間的/空間的な広がりの中で、その中でも変わらぬもの、普遍的なものを見極め、現在のパラダイムの「振るい」に掛けて実践していく、それが学問(サイエンス)なのだと思います。「野生の思考(クロード・レヴィストロース)」「オリエンタリズム(エドワード・サイード)」

先導者輩出学塾に入ったからには、独立自尊/自我作古の精神を持った先導者でありたいものです。文明塾はそういう意味で非常に有意義な機会を与えてくれました。既得権益との戦いの中で、パイロットプログラムとはいえ、前例という大きな一歩作った田村教授ほか文明塾関係者に感謝です。
ではでは試験も近いので、基礎診断学(合計11教科!)の勉強を始めます。